アップグレード
2021年06月29日
Windows 11へ無料でアップデートできます。
米Microsoftは6月24日(現地時間)、ユーザーが利用中のPCがWindows OSの新バージョン「Windows 11」に対応できるかシステム要件を確認できる「PC 正常性チェック アプリ」(Windows 11互換性チェックプログラム)を公開した。無料で利用できます。
「今使っている Windows 10 PC が Windows 11 のハードウェア要件を満たしているかどうかはどうすれば確認できますか?
お使いの PC が最小要件を満たしているかどうかを確認するには、PC 正常性チェック アプリをダウンロードして実行してください。」
ハードウエア要件/仕様の最小要件
これらは Windows 11 を PC にインストールするための基本要件です。お使いのデバイスがこれらの要件を満たしていないと、 Windows 11 をインストールできません。その場合は、新しい PC の購入をご検討ください。お使いの PC がこれらの要件を満たすかどうかわからない場合は、PC の OEM で確認するか、お使いの PC が Windows 10 を実行している場合は、PC 正常性チェック アプリで互換性を確認できます。
プロセッサ: | 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC) |
RAM: | 4 ギガバイト (GB) |
ストレージ: | 64 GB 以上の記憶装置 注意: 詳細は下記の「Windows 11 を最新状態に維持するために必要な空き領域についての詳細情報」をご覧ください。 |
システム ファームウェア: | UEFI、セキュア ブート対応 |
TPM: | トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0 |
グラフィックス カード: | DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
ディスプレイ: | 対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
インターネット接続と Microsoft アカウント: | Windows 11 Home Edition を初めて使用するとき、デバイスのセットアップを完了するには、インターネット接続とMicrosoft アカウントが必要です。 Windows 11 Home の S モードを解除する場合もインターネット接続が必要です。S モードの詳細はこちらをご覧ください。 すべての Windows 11 Edition について、更新プログラムのインストールや一部の機能のダウンロードと使用にはインターネット アクセスが必要です。 |
Windows 10 と Windows 11 はどこが違うのですか?
Windows 11 は Windows 10 と同じパワーとセキュリティを備えていますが、デザインを刷新し、装いが新たになりました。また、新しいツールやサウンド、アプリが加わりました。細部にまでこだわったデザインです。これらが統合され、お使いの PC に新たなエクスペリエンスをお届けします。
Windows 10 から Windows 11 へのアップグレードや Windows 11 の更新プログラムのインストールによって、一部の機能の廃止や削除が行われる場合があります。この対象になる主な機能の一部について、下記でご覧ください。
- Cortana は初回のシステム起動時に起動されなくなり、タスクバーへのピン留めも行われなくなります。
- デスクトップの壁紙は、Microsoft アカウントでサインインした場合、デバイス間の移動ができません。
- Internet Explorer は無効になります。従来の Internet Explorer ベースの Web サイトやアプリケーションに直接アクセスできる「Internet Explorer モード (IE モード) 」を搭載した Microsoft Edge をご利用ください。
- 数式入力パネルは削除されます。数式認識エンジンはオンデマンドでのみインストールされ、数式入力コントロールと認識機能が含まれます。OneNote 等のアプリ内での数式手書き入力はこの変更の影響を受けません。
- ニュースと関心事項はタスクバーから削除されます。ウィジェットが代わりに同様の機能を提供します。
- ロック画面の簡易ステータスと関連設定は削除されています。
- S モードは Windows 11 Home Edition のみで利用可能になります。
- Skype 今すぐ会議 は Chat に置き換えられました。
- Snipping Tool は今後も使用できますが、Windows 10 での旧デザインと機能は、切り取り & スケッチと呼ばれていたアプリのデザインと機能に置き換えられました。
- スタート メニューは Windows 11 で大幅に変更され、主な廃止や削除の対象は以下の通りです。
- 名前付きグループやアプリのフォルダーには対応しなくなり、レイアウトは現状ではサイズ変更できません。
- Windows 10 からアップグレードしたときピン留めしてあったアプリとサイトは移行されません。
- ライブ タイルは使用できなくなります。一目で見られるダイナミックなコンテンツについては、新しいウィジェット機能をご覧ください。
- タイムラインはなくなります。Microsoft Edge で一部の同様の機能を利用できます。
- タッチ キーボードは 18 インチ以上のモニター画面ではキーボードのレイアウトをドック/アンドックできなくなります。
- Wallet はなくなります。
今使っている Windows 10 デバイスで Windows 11 にアップグレードできるようになるのはいつからですか。
お使いの Windows 10 PC が最新版の Windows 10 を実行していて、ハードウェア仕様の最小要件を満たしていれば、Windows 11 にアップグレードできます。アップグレードのロールアウト計画は現在策定の最終段階ですが、現在使用されているほとんどのデバイスについては 2022 年の前半になる予定です。Windows 11 にアップグレード可能な Windows 10 PC ならどれも同時にアップグレードが提供されるとは限りません。お使いの PC がアップグレード対象になるかどうかを確認するには、PC 正常性チェック アプリをダウンロードして実行してください。アップグレード実施期間の開始後は、[設定] > [Windows Update] を開くと、お使いのデバイスがアップグレードできるかどうか確認できます。
2019年01月15日
「Windows 7」サポート終了まであと1年--マイクロソフトが移行を呼びかけ
まだ「Windows 7」を使っているユーザーは、アップグレードを考える時期かもしれない。
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今から1年後の2020年1月14日に、MicrosoftはWindows 7のサポートを終了する。以降はアップデートやセキュリティ修正は提供されない。
「テクノロジにおいて、変化やアップグレードは不可避だ」と、同社「Microsoft 365」担当コーポレートバイスプレジデントのBrad Anderson氏はブログで述べた。「Microsoft 365によって組織を最新のデスクトップ環境に移行させるための行動を起こすには、今がベストなタイミングだ」(同氏)
Microsoftは有料サポートを受けているビジネスユーザーには2023年1月を期限としてWindows 7のセキュリティアップデートを提供するが、その他のユーザーへの提供は終了する。
Windows 7は2009年にリリースされ、今なお最も広く利用されているデスクトップOSの1つだ。NetMarketShareによると、2018年12月に「Windows 10」の市場シェアがようやくWindows 7を上回り、調査対象となったマシンがWindows 10を利用していた割合は39.2%、Windows 7は36.9%だったという。
Microsoftは2012年に、個人ユーザー向けWindows 7の全エディションのサポートを5年間延長すると決定していた。
2015年06月09日
安易なWindows 10アップグレード予約は危険! 必ず確認を
マイクロソフトの次期OS「Windows 10」の無償アップグレード予約が開始されている。Windows 8.1およびWindows 7を搭載したPCでは、デスクトップ画面右下のインジケーターに「Windows 10を入手する」というメニューがWindows Update経由で提供されており、ここから予約が可能だ。
インジケーターにメニューが表示されている |
インジケーターにメニューが表示されている
ただし、無償アップグレードにはできるかぎり慎重になることをオススメしたい。なぜなら、「Windows 10を入手する」ボタンが表示されているからといって、必ずしもそのモデルがアップグレード可能だと保証されているわけではないからだ。無用なトラブルを避けるため、この記事では無償アップグレードに関する主な注意点を紹介していこう。
最低システム要件はWindows 7とほぼ変わらないが……
システム要件はWindows 7とほぼ変わらず。ただし、CPUがOSの機能に対応しない場合が考えられるので、そこは注意
現在発表されているWindows 10の最低システム要件は、CPUクロックが1GHz以上、メモリー容量は32bit版では1GB、64bit版では2GB。ストレージの空き容量は32bit版では16GB、64bit版では20GB必要だ。ディスプレーは8型以上(解像度1024×600ドット)をサポート。また、無償アップグレードには3GB程度のストレージ空き容量が必要になる。
最低要件はWindows 7からほぼ変わっておらず、Windows 7以降のOSが動作するPCなら性能的には問題なくクリアできるだろう。ただし、ドライバー提供の問題や、CPUそのものがWindows 10の機能をサポートできず、アップグレードに失敗する可能性があることには気をつけたい。実はWindows 8のリリース時にも、従来OSからの移行で似たような問題が起きている。該当しそうなユーザーは、今後発表されるであろう詳細なシステム要件を確認した上でアップグレードを検討するほうが賢明だ。
アップグレードでメーカー保証対象外に!? ドライバーが提供されない機種も
NEC PCは無償アップグレードに関するサポートページを公開中。2013年4月以前に発表したPCは動作対象外とする旨が記されている。Windows 10対応は、メーカーによっては公表に時間がかかる見込みだ
Windows 10の対応状況を記載したメーカーサポートページは、現状ではNEC PCが公開しているものの、ほとんどのメーカーは対応できていない。メーカーによっては公表に多少時間がかかる見込みで、OSのリリース日である7月29日に間に合うかどうかは微妙なところだ。ただ、自分が使用しているメーカー製PCやタブレットをWindows 10にアップグレードするつもりなら、そうしたサポート情報に目を通すことから始めたい。一部のハードウェア(使用パーツ)に対しては、Windows 10用のドライバーが提供されないおそれがあるからだ。
いくつかのメーカーに確認したところ、一部の製品はハードウェア構成の関係上、Windows 10への対応を見送らざるを得ない場合があるようだ。タブレットでは特にその傾向があるようで、注意する必要がある。また、基本的にメーカーは「自社で販売したOSに関してはサポートを実施する」方針で動いているため、無償アップグレードを実施したデバイスはサポートの対象外となる可能性があるという。
現在のところ、Windows 10に無償アップグレードしたデバイスをもとのWindows 7やWindows 8.1にダウングレードできるかどうかは不明だ。仮にデバイスがサポート対象外となっていた場合、取り返しがつかなくなることも考えられるので、慎重になったほうがいいとは言える。
アップグレードはしばらく後でも遅くないのでは?
予約は慎重に
一見親切そうにも見える「Windows 10を入手する」ボタンだが、ユーザーのPC環境によっては無用なトラブルを引き起こすこともありえるので、注意が必要だ。少なくとも、各メーカーから今後提供されるサポート情報を確認した上で予約しても遅くはない。無償アップグレード期間はリリースから1年間を予定しているので、くれぐれも導入は慎重に!
2015年03月23日
「Windows 10」、非正規版からアップグレードしても非正規版に変わりなし
中国で現地時間3月17日に開催された「WinHec」カンファレンスで、MicrosoftのOS部門を統括するTerry Myerson氏はReutersに対し、「要件を満たすすべてのPCを、正規品か否かにかかわらずWindows 10にアップグレードする」と述べた。その発言は、Microsoftにとって大きな問題となっているソフトウェアの違法コピーが横行する中国に向けられたものだった。しかし、「Windows 7」または「Windows 8.1」の非正規版を使っており、Windows 10にアップグレードすれば正規版になると直ちに解釈した人は皆、この発言にほくそ笑んだはずだ。
「Windows」の非正規版ユーザーは、それが勘違いであることに気づく必要がありそうだ。Microsoftの広報担当者が米CNETに対し、このアップグレードに関するプロセスを明らかにした。非正規版からアップグレードする場合は、Windows 10が突然正規版になるわけではないという。
非正規版のPCからもWindows 10へのアップグレードは可能かもしれないが、アップグレードによってライセンスが正規版に変更されるわけではない。非正規版のWindowsは、Microsoftが発行するものではない。Microsoftまたは信頼できるパートナーによって、正規にライセンス供与され、サポートされているものではない。アップグレードの前に、非正規またはライセンスが無効とみなされた端末は、アップグレード後も非正規またはライセンスが無効とみなされ続ける。
では、Windowsの非正規版を現在使用している場合、具体的にはどうなるのだろうか?
Microsoftが「Genuine Windows」ページで状況を説明しているように、使用しているWindowsが正規版ではないことを警告するメッセージが頻繁に表示されるようになる。デスクトップは真っ黒になる。その状態をリセットすることはできるが、Windowsをアクティベートするまで、画面が真っ黒になることが続く。緊急のセキュリティアップデートは取得できるが、オプションのアップデートや「Microsoft Security Essentials」などのソフトウェアは取得できない可能性がある。しかしそれ以外では、Windowsやアプリケーションは正常に機能する。当然ながら、この情報は、まだ開発段階にあるWindows 10だけに限られるものではなく、Windows 7およびWindows 8の既存バージョンにもあてはまる。
Windows 10は2015年夏に、190カ国111言語でリリースされる予定。Windows 7またはWindows 8.1を使用するユーザーには無償アップグレードが提供される予定だ。
2013年10月18日
Windows 8.1のアップデートがする?しない?できない場合、こうすればよい
※アップデートのサイズは2.5GBから4.5GBぐらいあるので忍耐心が必要だ。
私の知る限りではほとんどのユーザーは問題なくアップデートができたようだ。しかし予期されたことではあるが、苦労しているユーザーもいる。
一部のユーザーはそもそもアップデートが見つからないと訴えている。Windows StoreでWindows 8.1が見つからなのはKB 2871839がインストールされていないのが主な原因のようだ。Windows UpdateでKB 2871839アップデートをインストールすればよい。手順はこちらを参照。
Windows 8 Enterpriseのユーザーは残念ながらすぐにはアップデートできない。Enterprise版は個別のユーザーが自分でアップデートできるようになっていない。会社のIT部門がアップデートするのを待つしかない。
Windows 8.1 PreviewをインストールしているSurfaceユーザーで、公開版にアップデートできない場合はこちらを参照。
アップデートのサイズは2.5GBから4.5GBぐらいあるので忍耐心が必要だ。Twitterのストリームによれば数時間かかることも珍しくないという。アップデート中、ただ「処理中…」とだけ表示しておけばいいものを、なにやら情報を集めようとするメッセージがうるさいと不評だ。Windows 8.1のアップデートについてはこちらの記事も参照。なんにせよ8.1の芝生は8より緑色がずっと濃い。さっそくアップデートすることをお勧めする。
ストアで更新プログラムが見つからない理由
2013年10月13日
「Windows 8.1」の使い勝手はどう変わるのか?
日本マイクロソフトは11日、「Windows 8.1」の製品事前説明会を開催し、新機能を発表した。バージョンアップで何が変わるのか、どう使い勝手が改善されたのかを紹介していこう。
発表会に登壇した日本マイクロソフト業務執行役員Windows本部本部長・藤本恭史氏はまず、リリースから11カ月経過した現時点におけるWindows 8の実績、及びWindowsが目指すビジョンについて説明した。
藤本氏によれば、「IT機器は今後、明らかにモバイル化が進んでいく。手に持って歩けるIT機器が求められている」といい「ウルトラブックなどが出てきたように、ノートPCやデスクトップもどんどんモバイル化されている」のだという。
そうした流れに対応して登場したのが「Windows 8」だった。開発の背景となったのは、「従来のPCやタブレットの定義自体を変えていかないといけないのではないか」という考えだ。それまでのWindowsとはまったく異なる「Modern UI」や、アプリやストアの実装、開発プラットフォームの提供、タッチ操作への対応など、大幅なインターフェースの変更には、モバイル化への対応という狙いがあった。
一方でWindows 8はデスクトップ画面を持ち、マウス操作など従来通りのインプットメソッドにも対応している。長年、PCで培われてきた基盤を維持しつつ、モバイル化・スマートデバイス化という新しいニーズにも応えていくことが、Windows 8のビジョンなのだ。
リリースから11カ月経ち、Windows 8は全世界で1億以上のライセンスを販売したという。iOSやAndroidに比べて後発となるアプリに関しても、2億5千万以上のダウンロードを記録しており、こうした実績に藤本氏は胸を張る。
11カ月間のユーザーの利用データが蓄積され、そこから得られたフィードバックを反映させたのが、今回バージョンアップした「Windows 8.1」となる。
「Windows 8.1」は10月18日より提供が開始され、Windows 8ユーザーには無償で提供される。ダウンロードは10月17日20時よりストア経由でアップグレードが可能。パッケージ版は「Windows 8.1通常版」が13,800円となり、「Windows 8.1Pro通常版」が25,800円。また、「Windows 8.1」から「Windows 8.1Pro」にアップグレードできる「Windows 8.1Pro Pack」は12,800円での提供となる。
●スタートボタンが復活! SkyDriveとの連携も進む
Windows 8.1では、ロック画面の背景にローカルの画像だけでなく、SkyDriveに入っている画像をランダムに切り替えながら読み込めるようになった。会場では実際にSurface Proによるデモが行われたが、画像の切り替えはかなりスムーズでストレスを感じないものだった。
また、背景画像という点ではもう一つ、スタート画面とデスクトップの画面の壁紙を共通のものにできるようになったのも大きな変更点だ。これにより、背景画像は変わらないまま、スタート画面とデスクトップを切り替えることができるため、2つの画面の距離感がグッと近づいた印象だ。
この他、Windows 8.1では「スタート画面をユーザーが使いやすくカスタムする」という基本思想をさらに高めるための変更が加えられている。
たとえばスタート画面ではタイルのサイズが4種類に増え、より小さなタイルサイズもサポートするようになった。また、スタートボタンが復活し、デスクトップとスタート画面がWindows 8ではなくなっていた"伝統"のスタートボタンが、デスクトップ画面の左下に戻ってきた。これを押すことでスタート画面とデスクトップを切り替えることができ、さらに右クリックするとよりテクニカルなメニューを呼び出すことができる。メニューからは「コマンドプロンプト」や「コントロールパネル」などにアクセスできる他、「シャットダウン」や「サインアウト」も行える。
起動後の画面をスタート画面ではなく、デスクトップに設定できるようになったことや、スタート画面への移動時にアプリビューを自動的に表示できるようになったのも嬉しい変更点だ。発表会での説明によると、これは「デスクトップしか使わないユーザーがいる」ことや、「XPから移行するユーザーが戸惑わない」ことを重視した結果の変更だという。これらの変更により「Windows 7と似た動作が再現可能」だといい、旧OSからの移行ユーザーに配慮したアップグレードであることが伺えた。
●Windows 8.1のさらなる特徴3つ
・マルチタスキング
Surface Proなどの使い勝手を大きく変えそうなのが、マルチタスキングの実装だ。通常、タブレット端末では一つの画面に表示できるアプリは一つだけだが、Windows 8.1では2つ、または3つのアプリを並べて表示することができる。たとえばメールを開いてリンクをタッチすると、メールアプリを半分に縮小し、隣にブラウザを起動してそちらでページを開いたりできるというわけだ。3つの画面の境界は自由に変更することも可能。また、ブラウザ内で飲食店などのページから電話番号をタッチすると、スカイプを利用して電話をかけることもできる。
・ビルトインアプリが充実
ビルトインアプリもユーザーからのフィードバックを受けて様々な改良が施されている。たとえばSkyDriveにはオフラインでも写真の閲覧ができるモードが搭載され、新しくなったフォトアプリでは簡単な写真編集ができるようになった。「フード&レシピ」アプリにはハンズフリーモードが搭載され、カメラの前で手を動かすとページがめくれるため、料理中に手が濡れた状態でレシピを参照するのに便利になる。この他、サードパーティ製のアプリも充実しているという。さらに、細かいことだが、Windows 8.1ではアプリストアのデザインが変更され、アプリのタイルが大きくなって見やすくなっている。
・ブラウザがIE11に
Windows 8.1ではブラウザがIE10からIE11へとバージョンアップしている。あまり大きな変化はないが、IE9から始まったウェブ表示準拠の流れを受け継いだ堅実な進化という印象だ。
インターフェース面では、タブが下の段に出るようになり、ライブタイル機能がウェブサイトにも対応した。ライブタイルとは、アプリが起動していない状態でも、スタート画面でタイルの中が自動更新される機能。Windows 8.1では、ウェブサイトをタイルとしてスタート画面に追加した場合、ウェブサイト側で対応していればライブタイルとして表示できるのだ。
また、広告バナーが鬱陶しいという場合は、ウェブページの記事だけをシンプルに表示するモードも追加されている。こちらはインターネットオプションから背景色を変更することができる。
●「スマート検索」で検索精度が大幅に向上
Windows 8では「検索チャーム」を利用した検索が行えるが、アプリとウェブ、SkyDrive内はそれぞれ別に検索する必要があった。これは、「Bingスマート検索」と呼ばれる検索技術が、主にアプリ内の検索を対象にしていたためであった。SkyDrive内やウェブ検索では、まったく別のインターフェースが用いられていたのだ。
Windows 8.1では「検索チャーム」からシームレスにアプリ、ウェブ、SkyDriveなどを検索できるようになり、時間のロスが大幅に削減された。たとえば検索フォームに「こ」と入力すると、「コマンドプロンプト」など「こ」を含む検索候補が一覧になって出現する。上側にはアプリなどが表示され、ラインで区切られた下側には同じワードによるウェブ検索の結果も表示される。いちいち、どの中身を検索しようかと考えなくても、デバイス全体を一つの検索でカバーできるようになったというわけだ。
実はBingチームはこれまで、Bing.comのサイトでのみ検索を提供していたが、Windows 8.1以降はBingをプラットフォーム化してMS製品に統合していこうという方向性を打ち出しているのだ。Windows 8.1でスマート検索が使えるようになったのは、その第一歩といえる。
スマート検索のキーワードには、もう一つ「ビジュアル」がある。どういうものかというと、検索結果に対して単なる候補一覧ではなく、「美しいヒーローアンサー」で表示するというものだ。
「ヒーローアンサー」とは、俳優や歴史上の有名人物などの固有名詞を認識し、個々の特徴に合わせた検索結果を返す仕組み。たとえば友人の名前で検索した場合、自動的にPeopleアプリに合わせた特別なインターフェースで表示するといった具合だ。
ウェブ検索の場合も同じで、たとえば「渡辺謙」で検索した場合、彼が俳優であることを理解して、特別な検索ページを表示する。このとき、その人物のテーマカラーがあれば、その色を基調としたデザインとなる。つまり、検索ワードを単なる文字列としてではなく、意味を理解して検索結果を返しているというわけだ。
現在、この「ヒーローアンサー」が対象としているのは、映画や俳優、著名人、都市、レストラン、ホテルなどの固有名詞だという。
以上が、Windows 8.1での大きな変更点となる。全体的に「ユーザーからのフィードバックにかなり忠実に応えてきた」という印象を受けるアップグレードといえるだろう。
Windows 8.1 Pro 日本語版
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