タブレット
2014年04月03日
「ウィンドウズ」を無償化 マイクロソフトがグーグルやアップルに対抗
アメリカマイクロソフト社は2014年4月2日、タブレット端末などに向けて基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」を無償提供すると発表した。普及が著しい画面サイズ9インチ(約23センチ)以下のタブレットや、スマートフォンのメーカーを対象とし、存在感を高めてライバルのアップルやグーグルに対抗する。
この日サンフランシスコで開いた開発者会議で発表した。サトヤ・ナデラ最高経営責任者(CEO)は「われわれは(製品やサービスで)顧客に対する一貫性がある」と述べて、競争に打ち勝つ自信を示した。ウィンドウズXPのサポート終了には言及しなかった。
マイクロソフトは先月、事務統合ソフト「オフィス」をアップルのタブレット向けに無償提供すると発表したばかり。今回のウィンドウズ提供で、主力のソフトウエアで勢力拡大を目指す路線がより鮮明になった。これまでは有償で提供していた。
2012年10月07日
Windows 8 がデスクトップとタブレットの両方をサポートしていることが混乱を招くことがある
米国 Microsoft 共同創業者の Paul Allen 氏は、自身の Blog で Windows 8 に対するレビューを公表した。Allen 氏は、全般的には Windows 8 に対して肯定的ではあるものの、利用の仕方によっては戸惑うケースがあることを認めている。同氏は、次のように述べている。
「Windows 8 のタブレット機能は、大胆で革新的なものだ。いくつか細かい問題点はあるが、1つの OS でデスクトップとタブレットの両方を同時にサポートするデュアルモードのインターフェイスには感銘をうけた。タブレットで利用するジェスチャーナビゲーションは反応もよく、非常に満足できるものだ。全般的には、Windows 8 は Windows 7 よりもきびきびと動作し、応答性も高い。
だが、Windows 8 の操作には戸惑う部分もある。デュアルモードのインターフェイスが、混乱を招くことがあるのだ。例えば、Internet Explorer などの一部のアプリケーションにはデスクトップ版とタブレット版があり、この2つのバージョンを同時に起動できてしまう」
Allen 氏は投稿内に「Puzzling aspects of the Windows 8 UI」というセクションを設け、Windows 8 のインターフェイスで戸惑った点をまとめている。
・デスクトップと Windows 8 スタイルの間でデータ連携がなされていない
Windows 8 スタイルの Internet Explorer で保存した「お気に入り」は、デスクトップの Internet Explorer には反映されないという。
・モードがふとしたことで切り替わる
デスクトップモードで Outlook を利用しているときに、E メール内のリンクをクリックしたとする。このとき、Windows はその URL を Windows 8スタイルと関連付け、Windows 8 モードで Internet Explorer を起動させることがあるという。
・スタート画面が階層化できない
スタート画面で表示されるタイルは、階層化ができない。タイルの数が増加した場合は、目的のタイルを探すために画面を何度もスクロールすることになる。
・タブレットでデスクトップモードを利用すると、スクロールが困難になる
タブレットでデスクトップモードを使用するとき、スクロールバーは細すぎて、Allen 氏の指ではスクロールが困難だという。
・スタート画面に時計がない
現在時刻を表示させるには、チャームバーを表示させなければならない。
・デスクトップモードでは、仮想キーボードが自動的に表示されない
タブレットでデスクトップモードを使用しているときには、仮想キーボードが自動的に表示されないという。例えば、Internet Explorer で Google や Bing のテキストボックスをタップしても、仮想キーボードは表示されない。検索キーワードを入力するには、画面右下の通知領域からキーボードを手動で起動する必要がある。
・マルチモニターでの利用が困難
マルチモニター利用時に、スタート画面を表示するモニターをメインモニターに固定することができない。
また、マルチモニターでは「チャーム」の表示も困難だという。チャームを表示させるには、デスクトップの右隅にマウスポインタをあわせる必要があるが、マルチモニターでは、ポインタが隣のモニターに移動してしまうケースが多いという。
Allen 氏は59歳。1975年に Bill Gates 氏とともに Microsoft を創業したが、1983年にホジキン病と診断されて退社した。現在は、NFL の Seattle Seahawks、NBA の Portland Trailblazers、MLS の Seattle Sounders FC など、多くのスポーツチームのオーナーとしてよく知られている。推定総資産は150億ドルで、米国メディア Forbes が9月19日に発表した2012年全米長者番付では20位にランキングされていた。
「Windows 8 のタブレット機能は、大胆で革新的なものだ。いくつか細かい問題点はあるが、1つの OS でデスクトップとタブレットの両方を同時にサポートするデュアルモードのインターフェイスには感銘をうけた。タブレットで利用するジェスチャーナビゲーションは反応もよく、非常に満足できるものだ。全般的には、Windows 8 は Windows 7 よりもきびきびと動作し、応答性も高い。
だが、Windows 8 の操作には戸惑う部分もある。デュアルモードのインターフェイスが、混乱を招くことがあるのだ。例えば、Internet Explorer などの一部のアプリケーションにはデスクトップ版とタブレット版があり、この2つのバージョンを同時に起動できてしまう」
Allen 氏は投稿内に「Puzzling aspects of the Windows 8 UI」というセクションを設け、Windows 8 のインターフェイスで戸惑った点をまとめている。
・デスクトップと Windows 8 スタイルの間でデータ連携がなされていない
Windows 8 スタイルの Internet Explorer で保存した「お気に入り」は、デスクトップの Internet Explorer には反映されないという。
・モードがふとしたことで切り替わる
デスクトップモードで Outlook を利用しているときに、E メール内のリンクをクリックしたとする。このとき、Windows はその URL を Windows 8スタイルと関連付け、Windows 8 モードで Internet Explorer を起動させることがあるという。
・スタート画面が階層化できない
スタート画面で表示されるタイルは、階層化ができない。タイルの数が増加した場合は、目的のタイルを探すために画面を何度もスクロールすることになる。
・タブレットでデスクトップモードを利用すると、スクロールが困難になる
タブレットでデスクトップモードを使用するとき、スクロールバーは細すぎて、Allen 氏の指ではスクロールが困難だという。
・スタート画面に時計がない
現在時刻を表示させるには、チャームバーを表示させなければならない。
・デスクトップモードでは、仮想キーボードが自動的に表示されない
タブレットでデスクトップモードを使用しているときには、仮想キーボードが自動的に表示されないという。例えば、Internet Explorer で Google や Bing のテキストボックスをタップしても、仮想キーボードは表示されない。検索キーワードを入力するには、画面右下の通知領域からキーボードを手動で起動する必要がある。
・マルチモニターでの利用が困難
マルチモニター利用時に、スタート画面を表示するモニターをメインモニターに固定することができない。
また、マルチモニターでは「チャーム」の表示も困難だという。チャームを表示させるには、デスクトップの右隅にマウスポインタをあわせる必要があるが、マルチモニターでは、ポインタが隣のモニターに移動してしまうケースが多いという。
Windows 8 スタート画面 |
Allen 氏は59歳。1975年に Bill Gates 氏とともに Microsoft を創業したが、1983年にホジキン病と診断されて退社した。現在は、NFL の Seattle Seahawks、NBA の Portland Trailblazers、MLS の Seattle Sounders FC など、多くのスポーツチームのオーナーとしてよく知られている。推定総資産は150億ドルで、米国メディア Forbes が9月19日に発表した2012年全米長者番付では20位にランキングされていた。
2012年10月05日
マイクロソフト、「Xbox Music」を10月26日に開始か
米国時間10月26日、Microsoftはかなり忙しくなりそうだ。
Microsoftがこの日、同社のOSであるWindowsの最新版の発表に加えて、ゲーム機の名前を冠した新しい音楽サービス「Xbox Music」の開始を予定しているとThe Vergeが伝えている。
The Vergeによると、Xbox Musicにはサブスクリプション型のサービスと、広告付きで無料のストリーミングサービスが用意されるという。同サービスは、Windowsを搭載した携帯電話、タブレット、PC、および「Xbox 360」向けに提供される。
Microsoftは6月に、従来の「Zune Music」を刷新し、Xbox Musicを開始すると発表していた。これにはAppleの「iTunes」、さらには「Pandora」「Spotify」といった他社のサービスに対する競争力を高める目的がある。
Microsoftは米CNETに対し、Xbox Musicに関する憶測にはコメントしないと述べたが、広報担当者からは次のような声明が伝えられた。
「今話せるのは、当社にとって決定的な音楽サービスとなるXbox Musicに我々は胸を躍らせているということだ。このサービスは、新しい音楽を楽しみ、共有し、発見するための素晴らしい方法を、あらゆる『Windows 8』搭載機、Xbox 360、そして『Windows Phone 8』搭載機にもたらしてくれる。さらなる情報を伝えられる時期になれば、お知らせするつもりだ」
Microsoftがこの日、同社のOSであるWindowsの最新版の発表に加えて、ゲーム機の名前を冠した新しい音楽サービス「Xbox Music」の開始を予定しているとThe Vergeが伝えている。
The Vergeによると、Xbox Musicにはサブスクリプション型のサービスと、広告付きで無料のストリーミングサービスが用意されるという。同サービスは、Windowsを搭載した携帯電話、タブレット、PC、および「Xbox 360」向けに提供される。
Microsoftは6月に、従来の「Zune Music」を刷新し、Xbox Musicを開始すると発表していた。これにはAppleの「iTunes」、さらには「Pandora」「Spotify」といった他社のサービスに対する競争力を高める目的がある。
Microsoftは米CNETに対し、Xbox Musicに関する憶測にはコメントしないと述べたが、広報担当者からは次のような声明が伝えられた。
「今話せるのは、当社にとって決定的な音楽サービスとなるXbox Musicに我々は胸を躍らせているということだ。このサービスは、新しい音楽を楽しみ、共有し、発見するための素晴らしい方法を、あらゆる『Windows 8』搭載機、Xbox 360、そして『Windows Phone 8』搭載機にもたらしてくれる。さらなる情報を伝えられる時期になれば、お知らせするつもりだ」
2012年10月02日
「Windows 8とタッチで市場をけん引する」――2012年「VAIO」秋冬モデル発表会
ソニーは10月1日、2012年PC秋冬モデルとして「VAIO」ブランドの6シリーズを発表した。概要や各モデルの詳細は、以下の記事に譲り、ここでは同日行われた製品発表会の模様をリポートしよう。
●2012年秋冬の「VAIO」はWindows 8に最適化したタッチ対応モデルを拡充
新製品発表会では、ソニーVAIO&Mobile事業部本部長の赤羽良介氏が、VAIOに関する商品戦略について説明した。同社の予測によれば、今後タブレットの市場が拡大する一方で、ノートPC市場も同様に継続して成長が見込まれるという。これをけん引すると期待されているのが、タブレットとノートPCの両方の使い勝手をWindows 8で実現した“ハイブリッド”な製品だ。
そこで同社は、Windows 8の操作感を最大限に生かすタッチインタフェースに注力し、2012年秋冬モデルでタッチパネル搭載モデルを大幅に拡充。新シリーズとなる「VAIO Duo 11」と「VAIO Tap 20」で「(PCの)まったく新しい使い方を提案していく」(赤羽氏)という。
VAIO Duo 11は、同社が「スライダーハイブリッドPC」と呼ぶ11.6型モバイルノートPCで、独自の「Surf Slider」デザインにより、タブレットモードとキーボードモードを「一瞬で」(赤羽氏)使い分けられるのが特徴だ。
赤羽氏は「こだわったのはandかorかという点。(VAIO Duo 11では)PC or タブレットではなく、PC and タブレットとして、常にどちらでも使えることを追求した」と製品コンセプトを解説。続けて、付属のデジタイザスタイラス(ペン)による入力について触れ「ペンは自由な発想に最適な道具だ。本当の紙のように使えるユーザー体験をPC上で実現しつつ、紙ではできない編集や整理、検索といった紙以上の使い勝手も提供している」と述べ、その例として独自ソフトの「Active Clip」を使ったデモを披露した。
もう1つの注目製品であるVAIO Tap 20は、液晶ディスプレイを水平に寝かせた“テーブルトップスタイル”により、1つの画面を複数人で操作する利用シーンを想定した「まったく新しいコンセプト」(同社)のデスクトップPCだ。同社はこれを「テーブルトップPC」という新カテゴリーのPCに位置付けている。
ディスプレイは20型ワイド(1600×900ドット)で視野角の広いIPS液晶を採用、10点マルチタッチに対応した静電容量式のタッチパネルを備える。複数人で使うコンセプトから、2人用のお絵かきソフト「Family Paint」などの独自ソフトをプリインストールしているのも目を引く。また、公称約3.5時間のバッテリーを内蔵し、好きな部屋に持ち運んで利用できるのもポイントだ。「自由なスタイルで使うことができ、小さな子どもがいるファミリーに向いている。特に母親に喜んでほしい」(ソニーマーケティングITマーケティング部統括部長の下野裕氏)。
このほか、周辺機器やサービスと連携も強化していく。具体的には、同社のネットワークレコーダー「nasne」と、「VAIO TV with nasne」により、「家のどこからでもテレビが見られる。すべてのVAIOがテレビになる」(赤羽氏)といった提案や、NFC(Near Field Communication)で煩雑な認証過程なしにスマートフォン(Xperia)とVAIOとのデータ同期が行えるような、新しいユーザー体験も提供していくという。
●2012年秋冬の「VAIO」はWindows 8に最適化したタッチ対応モデルを拡充
新製品発表会では、ソニーVAIO&Mobile事業部本部長の赤羽良介氏が、VAIOに関する商品戦略について説明した。同社の予測によれば、今後タブレットの市場が拡大する一方で、ノートPC市場も同様に継続して成長が見込まれるという。これをけん引すると期待されているのが、タブレットとノートPCの両方の使い勝手をWindows 8で実現した“ハイブリッド”な製品だ。
そこで同社は、Windows 8の操作感を最大限に生かすタッチインタフェースに注力し、2012年秋冬モデルでタッチパネル搭載モデルを大幅に拡充。新シリーズとなる「VAIO Duo 11」と「VAIO Tap 20」で「(PCの)まったく新しい使い方を提案していく」(赤羽氏)という。
VAIO Duo 11は、同社が「スライダーハイブリッドPC」と呼ぶ11.6型モバイルノートPCで、独自の「Surf Slider」デザインにより、タブレットモードとキーボードモードを「一瞬で」(赤羽氏)使い分けられるのが特徴だ。
赤羽氏は「こだわったのはandかorかという点。(VAIO Duo 11では)PC or タブレットではなく、PC and タブレットとして、常にどちらでも使えることを追求した」と製品コンセプトを解説。続けて、付属のデジタイザスタイラス(ペン)による入力について触れ「ペンは自由な発想に最適な道具だ。本当の紙のように使えるユーザー体験をPC上で実現しつつ、紙ではできない編集や整理、検索といった紙以上の使い勝手も提供している」と述べ、その例として独自ソフトの「Active Clip」を使ったデモを披露した。
もう1つの注目製品であるVAIO Tap 20は、液晶ディスプレイを水平に寝かせた“テーブルトップスタイル”により、1つの画面を複数人で操作する利用シーンを想定した「まったく新しいコンセプト」(同社)のデスクトップPCだ。同社はこれを「テーブルトップPC」という新カテゴリーのPCに位置付けている。
ディスプレイは20型ワイド(1600×900ドット)で視野角の広いIPS液晶を採用、10点マルチタッチに対応した静電容量式のタッチパネルを備える。複数人で使うコンセプトから、2人用のお絵かきソフト「Family Paint」などの独自ソフトをプリインストールしているのも目を引く。また、公称約3.5時間のバッテリーを内蔵し、好きな部屋に持ち運んで利用できるのもポイントだ。「自由なスタイルで使うことができ、小さな子どもがいるファミリーに向いている。特に母親に喜んでほしい」(ソニーマーケティングITマーケティング部統括部長の下野裕氏)。
このほか、周辺機器やサービスと連携も強化していく。具体的には、同社のネットワークレコーダー「nasne」と、「VAIO TV with nasne」により、「家のどこからでもテレビが見られる。すべてのVAIOがテレビになる」(赤羽氏)といった提案や、NFC(Near Field Communication)で煩雑な認証過程なしにスマートフォン(Xperia)とVAIOとのデータ同期が行えるような、新しいユーザー体験も提供していくという。