激安ソフト
2019年05月19日
クラウド経由で利用できるソフトは、ある日突然利用できなくなる。
特定の分野で独占的な企業というものがある。グラフィクス、印刷、映像の分野で、圧倒的な存在感を示している Adobe(Adobe Systems Incorporated)は、そうした企業のひとつだ。
創業は1982年。パロアルト研究所にいたチャールズ・ゲシキとジョン・ワーノックによって設立された。Adobe は、プリンターに対して描画を指示する「ページ記述言語」をアップルコンピュータに提供する。同社は1985年に『PostScript』を発表。現在でも多くのプリンタで使われているページ記述言語だ。
Adobe は、精力的にソフトウェアを世に送り出す。1987年には『Illustrator』を、1989年には『Photoshop』を発売する。1991年には『Premiere』を開発して映像分野にも参入する。
また、1994年には、アルダスを買収し、『After Effects』や『PageMaker』、のちに『InDesign』の元となる技術を手に入れる。2005年には競合だったマクロメディアを買収し、業界の支配的企業になる(Wikipedia)。
一強となった Adobe は、次にパッケージソフト会社からの転身を図る。同社は、2012年にクラウド企業へと舵を切る。月額課金制の『Adobe Creative Cloud』を発表し、パッケージソフト『Adobe Creative Suite』の販売中止を宣言する。
『Adobe Creative Cloud』は、いくつかのプランがある。月額5680円のコンプリートプランを契約すれば、『Adobe Creative Cloud』の全ての製品が使える。ユーザは最新のソフトを好きなだけ使え、Adobe は月額課金による安定した収入を得ることができる。
Win-Win のシステムのように見えるが、この移行はユーザーからの反発が強かった。毎月の支払いが必要なだけでなく、支払いをやめるとソフトが利用できなくなる。それだけではなく、独自のファイル形式で保存されたデータを開けなくなる。
Adobe が独占的な状態なため、他の選択肢はほぼない。自分が作成したデータを利用可能な状態にしておくためには、延々と課金し続ける必要がある。
この『Adobe Creative Cloud』が炎上した。切っ掛けは Stocker.jp の『「CS6以降のアプリがいつでもすべて使える」という売り文句のAdobe CCが、事後報告すらなく過去のアプリが使えなくなった件』という投稿だ。
『Adobe Creative Cloud』は、「加入すると『CS6』以降のアプリがいつでも全て使える」(CS は Adobe Creative Suite の略)という売り文句で有料会員を集めていた。しかし、2019年5月9日頃、突然2017年やそれ以前のバージョンのアプリケーションがダウンロードできなくなった。
事前連絡や事後報告はなし。AdobeのWebページには「Creative Cloudの認定外のバージョンの使用またはインストールを継続した場合、第三者に権利侵害を主張される可能性がありますのでご留意ください」という脅し文句のような文章が書かれている。
この突如の変更は、多くのトラブルを引き起こす可能性がある。
デジタルデータは、ソフトウェアとセットにして始めて利用できる。たとえば印刷業界でよく利用されている Adobe の『InDesign』は、バージョン毎の再現性が低く、互換性が乏しいことが指摘されている。古い印刷データを元に、新しいソフトウェアで開くと、印刷がずれたりする。
そうした互換性の問題があるために、ネットでは大丈夫なのだろうかという声が多く見られた。また、『Adobe Encore』という、動画をDVDなどに焼くときに使用するアプリケーションがダウンロードできなくなったそうだ。
こうした突如の変更は、Adobeが抱える訴訟が原因ではないかという記事も出ている(Engadget 日本版)。Adobe は、2002年から2017年の間の使用料未払いでドルビーに訴えられている(訴状)。ライセンス契約をしたものの使用料を払わず、監査も拒否したそうだ。
その訴訟の影響か、2017年にドルビーのデコーディングとエンコーディングサポート機能を『Adobe Creative Cloud』の各種ソフトから削除して、OSがネイティブサポートする機能を利用するようになった(Adobe Community)。
2017年やそれ以前のバージョンのアプリがダウンロードできなくなったために、この動きと関係があるのではと推測されている。「第三者に権利侵害を主張される可能性」という文章に出てくる「第三者」は、Adobe が訴えられているドルビーを指しているのかもしれない。
いずれにしても、これは Adobe と「第三者」の間の問題であり、ユーザーには関係ない。ユーザーを募集する際に掲げていた内容を一方的に変更して、ユーザーに不利益を与えるのならば、何らかの救済措置が必要なのではないだろうか。この場合の救済措置は、過去のソフトを使える状態にすることだろう。
クラウド時代になり、企業はネット経由でソフトウェアを管理し始めた。その結果、自分が作成したデータを自由に利用できないという問題が発生している。
ソフトウェアが大きく改修されたり、サービスが終了すると、データを開けなくなってしまう。独自形式のデータで、他のソフトで開く方法がない場合は致命的だ。データが手元にあっても、見ることも聞くこともできない。
データには、複数のアクセス方法があることが望ましい。サービスも、乗り換え可能なものがある状態が健全だ。私自身も、なるべく不自由でないデータとソフトの組み合わせを利用するようにしている。また、代替方法がないサービスの場合は、自前でコードを書いて、いざという時に乗り換え可能な状態にしている。
クラウド経由で利用できるソフトは、ある日突然利用できなくなる。
今回の一件は、そうしたデータに対する自衛が必要だということを、強く意識させられる出来事だった。
ところで、ディーエルソフトさんでまだPhotoshop CS6,Illustrator CS6が販売している、いざという時に備える。
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2015年08月14日
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※公開日:2016年08月01日
2015年07月09日
Webデザイナーが使ってみて嬉しかったPhotoshop CS6の新機能
こんにちは。
やっとPhotoshopCS6を購入しました。
PhotoshopCS6は、かゆいところに手が届く、こういう機能を待っていた!という点がいっぱいでございます。
既に発売されて結構たっていることなので、今更感はあると思いますが、よかったらご覧ください!
それではどうぞ!
Webデザイナーの僕が使ってみて嬉しかったPhotoshopCS6の新機能
PhotoshopCS6の嬉しい新機能目次
- オブジェクト、選択範囲を変更する時にサイズを親切に教えてくれる!
- レイヤーフォルダに効果を適用できる!
- 複数のレイヤーにまとめて「ロック、色、描画モード」を適用できる!
- レイヤーに色を付けるのが簡単になった!
- レイヤーの検索できる!
- 切り抜きツールで切り抜いた画像が再度編集できる!
- 急なシャットダウンも怖くない!自動保存機能!
オブジェクト、選択範囲を変更する時にサイズを親切に教えてくれる!
PhotoshopCS6では、オブジェクトや選択範囲を作るときに、黒いサムネールボックスがでてオブジェクト・選択範囲の大きさをリアルタイムに教えてくれます。
サイズを変更している時にその大きさを教えてくれるのは非常にありがたい機能で、まさにかゆいところに手が届く機能といったところではないでしょうか。今まではサイズ変更後に「情報」などでサイズを確認していましたXDまた、オブジェクトや選択範囲の移動のときも、サムネールボックスがでてどれだけ移動したかを教えてくれます。すごい親切CS6!!
レイヤーフォルダに効果を適用できる!
レイヤーフォルダに効果をつける…これはほんと昔からの僕の願いでした。ついに実現しました!ありがとうCS6!!
これでレイヤー1つずつに効果をつけなくてもまとめて設定できるようになりました。かなりの時間短縮になります。(特に変更時に効果を発揮します)複数のレイヤーにまとめて「ロック、色、描画モード」を適用できる!
これもできないかなーと待ち望んでいた機能の1つです。
今までのPhotoshopではできなかった、複数のレイヤーにまとめて「ロック、色(図形の色)、描画モード」を適用することが可能になりました!もうレイヤー1つずつに適用しなくても良いんですね…すごい手間が省ける;D
レイヤーに色を付けるのが簡単になった!
Photoshopでデザインしているとレイヤー数が100を超える事もよくあるので、レイヤーの整理整頓は大切です。
僕はレイヤーに色をつけて一目で分かるようにデータ整理しています。
CS6ではレイヤー上で右クリックをするだけで色を着ける事ができます!地味な事ですが、手間が省けて嬉しい機能です:)
レイヤーの検索できる!
レイヤーの数が増えていくと、いくら整理整頓していても、目的のレイヤーにたどりつくのも一苦労な事があります。特にロックかけてると見つけづらい…
Photoshop CS6ではレイヤーが検索できるようになり、探しているレイヤーにたどりつきやすくなりました!
例えば「種類」では、プルダウンメニューの右側には「ピクセルレイヤー」「調整レイヤー」「テキストレイヤー」「シェイプレイヤー」「スマートオブジェクト」といった種類が表示され、その項目と関連するレイヤーだけを表示できるようになります。
つまりテキストレイヤーだけ表示して選びたいレイヤーを選択、シェイプレイヤーだけを表示して選びたいレイヤーを選択なんてことも…可能!!
レイヤーが増えまくる僕にとってかなり嬉しい機能でした!
切り抜きツールで切り抜いた画像が再度編集できる!
地味に嬉しかったのがこれ。切り抜きツールで一度切り抜いた画像を再度編集できる点です。
従来の切り抜きツールでは、切り抜かれた以外の画像(ピクセル)は無くなってしまい、後からやり直す事ができませんでしたX(CS6では切り抜きツール選択後メニューバーにあらわれる、「切り抜いたピクセルを削除」のチェックを外しておけば、切り抜かれた部分以外の画像もそのまま残っているので再度切り抜いたり編集が可能です。
また上図のようにCS6では、これまでにできなかった切り抜きプレビュー画面で画像の回転ができるようになっています。これで切り抜き後の画像が分かり易くなって、何度もやり直す必要がなくなりました;D
急なシャットダウンも怖くない!自動保存機能!
最後に紹介するのが自動保存機能。
Photoshopで作業中に、予期せぬエラーでシャットダウンしてデータが飛んだ、なんていう悲劇みなさんも体験したことは1度や2度では無いはずですw
僕は既にこの機能に何度か助けられています…ありがとう自動保存機能ちゃん!
最後に
以上で僕が使ってみて嬉しかったPhotoshopCS6の新機能の紹介を終わります。いかがだったでしょうか?
同じWEBデザイナーの方なら魅力的に思える機能がいくつかあったかと思います。購入を迷っている方の参考になれば幸いです。
PhotoshopCS6検討中の方に参考になるかもな記事
最後にPhotoshopCS6検討中の方に参考になるかもな記事をご紹介しておきます。
僕はこちらで紹介されていたPhotoshop CS6 / Illustrator CS6はまだまだ安い値段で入手できます。そのレポートという記事をみて、購入しました。
とっても便利なPhotoshopですが、まだまだ使いこなせていない機能もたくさんあるので勉強していかなくちゃ!
フォトショ Photoshop CS6 Extended Windows版 格安価格 |
Acrobat XI Pro Windows版 アクロバット |
イラレ illustrator CS6 Windows版 格安価格 |
2014年05月24日
Adobe photoshopを激安価格(9800円)で買った詳細を教える。
前から欲しかったんですフォトショップ。
でも高いんですよね。だいたい10万くらいですか。
なんとか安く手に入れる方法がないかと探したら中古ありました。しかも9800円!一つ型落ちしてますが。
CS5でも十分使えるしアップデート版は15,000円くらいで売っているのでそれを買ったとしてもかなり安いかなと。
9800円なら試しに買ってもいいかもって気になりますよね。今日はその詳細を記事にします。
目次 [hide]
Adobe、Microsoft Officeが激安で買えるディーエルソフト
Adobe アクロバット 54,800円が9800円!、 イラストレーター CS5 78,750円が9800円!、フォトショップ CS5 135,000円が9800円!
他にもマイクロソフトオフィス 2013 Professional(Word、Excel、pwoerpoint他)62700円が9800円!
とまあ安すぎて怪しすぎるディーエルソフトとかいう通販サイト。
これまじ!?
って半信半疑だったのですが試しに買ってみたらあっさり買えました。しかも日曜日で即日納品。まじスゲー。
何故こんなに安いのか?
当ショップが販売している激安中古ソフトの一部はボリュームライセンス版といいます。シリアルナンバーなどが記入されている使用許諾契約書のみで、インストールするためのセットアップファイルはWebサイトなどからダウンロードすることになっています。当ショップが提供しているソフトの一部はマイクロソフトのボリュームライセンスの規約に基づいて、関連会社により譲渡、或いは合併、整理統合、または分社化に起因する譲渡を受けたものなので、激安提供できるわけでございます。その他パーソナルライセンス版も扱っております。
(ホームページより抜粋)
ボリュームライセンスとはわかりやすくいうなら追加ライセンスのことですね。オフィスソフト等、今はダウンロードが主流ですが数年前まではパッケージ製品とPC一台分のライセンスキーが付いてきてキー認証をすることでインストールが出来るようになっています。
2代目のPCにも欲しい時はそのライセンスキーを追加購入してインストールする形、その追加ライセンスキーこそボリュームライセンスというわけですね。
OKwaveにあったQ&Aを抜粋
最近、ディーエルソフトから格安オフィス2013が販売されていますが、大丈夫なのでしょうか?
そりゃこの価格だと不安になりますよね。
しかもこの回答だとこの人は間違いなく買わなかったんじゃないかと思います。
「一部はボリュームライセンス版」。一部。一部はそうなんですか。あぁそうですか。それでもいいけど、じゃぁ大部分どうなってるんだよ、とつっこみたくなる意味不明な説明です。
確かにw
でもこれ特にオフィスとかはプレインストール版が多いんじゃないかなーと思います。
たまにマニアックなPCショップ等で1万くらいで売ってたりしますからね。詳細はわからぬ。
支払い方法
当たり前ですが前金です。
じぶん銀行とPaypalの二択。使ったことない人は「何それ!?」ってなりそうです。
私はペイパルは使ったことあるのでペイパルを選択しました。じぶん銀行何それw(ペイパルについては後ほど記述します。知ってる人は飛ばしてね。)
普通の通販のように購入手続したら住所や電話番号を入力する画面が出てきますが送付するわけではないので多分適当でも買えますし納品も出来ます。私はちゃんと入力しましたw
するとディーエルソフトからこんなメールが届きます。Papalを登録して記載してあるPaypal口座に送金すれば支払いは完了です。
簡単クレジット決済Paypalとは?
親会社がebayのネット通販決済に特化した決済サービスです。
世界中で2億2000万のアカウントが開設されている。らしい。日本でサービスが始まったのは2007年。
取引先にクレジットカード番号、銀行口座番号を教えることなく送金できるというのがメリット。
しかしわかりにくい上にサイトが重くて使い勝手が悪い。日本では「入金」が出来ないのに日本語サイトに「入金」があるところあたりわかりにくい。
Paypalの登録方法と使い方
登録方法はこちらがわかりやすいのでクリック願います。
はじめは使い方のイメージわかないって人が多いかも。
下がPaypalのログイン画面。
そのためPaypal残高は日本にいる限り¥0ジャパニーズエンです。
送金する方法はマイアカウントの横にある「支払い」タブをクリック!
すると下のような画面が出てきます。
赤線部分に先ほど送られてきたディーエルソフトのメールアドレスではなく、下の方にあるPaypal口座にあるアドレスをコピペしましょう。
金額は今回9800エンだね。
本来アカウント画面にデカデカと出たPaypal残高から支払いになるんですが日本では入金が出来ないので0円のまま。
残高不足となった場合、自動的にあらかじめ登録しておいたクレジットカードからの引き落としになります。つまり日本ではPaypal決済イコールクレジット決済ですね。
ダウンロードとインストール方法
入金後約5分くらいでダウンロード先のURLとライセンスキーが届きます。(メール画像はキーが載っているため記載しません。加工その気になったら除けられるからね)
ちなみにダウンロード先のURLをクリックするとこうなります。
しかし1.28GBってデケーなおい。
ダウンロード完了後、解凍してフォルダの中のセットアップからインストール画面へ。
ライセンスキー入力後、インストールが始まり使用完了後使用できます。
まじかよw
あとがき
今回半信半疑でディーエルソフトというめちゃめちゃ怪しいサイトから購入して「安く買えたよ!」というのが言いたかっただけです。
なので購入は自己責任でお願いします。こういう意見もあります。逆にいい意見も。
今後どうなるかはこう御期待ということで。
ちなみに当ブログを経由してディーエルソフトでご購入頂いても大変残念なことに私には一円も入ってきません。大変残念なこに・・・大変残念なことにw
2014年01月09日
「移行は不要?」と判断した企業も
「なぜマイクロソフトの都合に合わせてバージョンアップしなければならないのか」「できればXPを今のまま使い続けたい。業務上、特に問題になることがない」──。日経パソコン誌は2013年9月下旬から10月にかけて、企業を対象にWindows XPの移行実態を調査した。すると、企業からこのような回答が寄せられた。
Windows XPは2014年4月9日に、日本マイクロソフトによるサポートが終了する。これにより4月10日以降は、これまでマイクロソフトが毎月配信していたセキュリティー更新プログラムや、企業向けに提供していた有償サポートサービスが提供されなくなる。企業にとって、セキュリティー面でリスクが高まることは明らかだ。ただ、どれだけの労力とコストをかけて移行作業に取り組むべきなのか、影響の大きさを測りかねている企業は多い。
■XPはまだ「枯れて」いない
セキュリティー更新プログラムがなくなると、何が困るのか。ここでマイクロソフトが2012年に公表した脆弱性の件数を、OS別に見てみよう(図1)。Windows XP Service Pack(SP) 3は、68件の脆弱性が見つかっている。これはWindows 7 SP1とほぼ同数で、Windows Vista SP2よりはやや少ない程度だ。Windows XPはリリースから10年以上経過しているOSだが、決して「枯れている」わけではない。
同じタイミングでサポートが終了するOffice 2003についても同様だ。折しも2013年11月20日、情報処理推進機構(IPA)がOfficeの脆弱性を悪用した標的型攻撃が国内で確認されたと発表した。メールに「履歴書.zip」というファイルが添付され、それを解凍してWordで開くとマルウエアに感染してしまう。
マイクロソフトが毎月提供していたセキュリティー更新プログラムは、こうした脆弱性、つまりWindowsやOfficeの弱点を修正するプログラムである。サポート終了後は、こうした脆弱性が見つかっても、Windows XPとOffice 2003については更新プログラムが提供されなくなる。
■対策ソフトでは脆弱性は解消されず
「セキュリティー対策ソフトをパソコンに導入していれば大丈夫ではないか」、という意見もある。セキュリティー対策ソフトは、脆弱性を悪用した攻撃を防いでくれる。しかし、脆弱性を解消するわけではない。
サポートが終了する2014年4月以降に、何件の脆弱性が見つかるかを予測するのは難しい。企業ごとに置かれている事業環境や情報システムの事情は異なる。サポート終了にどのように対応するかは、企業によって判断が分かれるところだ。この記事では企業の実態を、アンケート調査の結果を基に明らかにする。
■Windows 7への移行が進む
この調査では2013年9月時点での移行状況について、1225社から回答を得た。使用しているパソコンのOSを聞いたところ、回答企業の94.5%がWindows XPを使用中であることが分かった(図2)。サポート終了が近づく中でも、ほとんどの企業が何らかの形でXPを使用している。
[左]図2 2013年9月時点でWindows XPを使用する企業は94.5%に達した。ごく少数を使用しているケースも含まれている
[右]図3 パソコン用OSで最も多いのはWindows XPという企業が52.2%で最も多かった。ただ、前回実施した調査の64.7%からは12.5ポイント減少。代わりにWindows 7という企業が増えた
ただし、XPから新OS(基本ソフト)への移行は、着実に進んでいるようだ。社内パソコンで最も数が多いOSは何かを聞いたところ、多かった回答はやはりXPで52.2%。それに次ぐのがWindows 7で、46.1%だった。
同様の質問を2013年4月に実施した「企業情報化実態調査」でも聞いているが、その際はXPが64.7%、7が32.7%だった(図3)。この半年でXPが最も多いという企業が12.5ポイント減り、7は13.4ポイント増えた。XPから7に、主力OSを移行する動きが見て取れる。
全パソコンに占める、Windows XPの割合を詳細に聞いた。XPが90~100%という企業は14.6%だった。4月の調査では16.5%だった(図4)。一方、XPが10%未満という企業の割合は9.4%から13.8%と増加した。全体的に、保有率が高い企業は減り、保有率が低い企業が増えている傾向が分かった。脱XPは着実に進んでいる。
ただし、その取り組み状況は業種によっても異なる。XPを多く使っている企業の割合が最も高いのは、運輸/電力・ガス・水道業(図5)。59.3%の企業が、最も多いOSはWindows XPだと回答している。続いて割合が高いのは製造業で、57.1%を占めた。
図5 最も多いパソコンOSを聞いたところ、XPと回答した割合が最も高かったのは、運輸/電力・ガス・水道業だった。製造業と、商社/流通/小売業が続く。情報処理/ソフトウエア等の業界は最も低く、Windows 7という回答が6割を超えた。なお、回答数が10に満たなかった業種は除いた
■新パソコンへの買い替えが多数派
具体的に、どのように移行しているのか。XPから新しいOSにパソコンの利用環境を移行するには、OSをバージョンアップする方法と、パソコンを入れ替える方法の、2つがある。2013年度にXPからの移行を実施する企業に聞いたところ、85.1%の企業が「別OSの新パソコンに置き換える」と回答した(図6)。「別OSにアップグレードする」と答えた企業は10.9%にとどまった。
[左]図6 XPから移行する際の具体的な作業について聞いた。パソコンを入れ替えるという企業が85.1%と大多数だった。OSのみをアップグレードする企業は1割程度にとどまった
[右]図7 2012年に廃棄したパソコンについてどの程度の期間使用したものが多かったか聞いた。5年以上と回答した企業が7割を超えた。4年以内という企業は、20%に満たなかった
多くの企業がこの機にパソコンを買い替えるようだ。しかし、現在XPを動かしているパソコンの多くは、Windows Vistaか7搭載機をダウングレードしたもの。実際XPを使用している企業に聞くと、「Vistaからのダウングレード」という回答が35.3%、「7からのダウングレード」は60.3%だった。
ダウングレードしたXPパソコンであれば、元のOSに無償でアップグレードできる。にもかかわらず、新たにパソコンを購入する企業が多数を占めた。
この理由の一つは、パソコンの老朽化にあるようだ。パソコンの使用年数を聞いたところ、33.8%の企業が「5年」と回答。さらに「6年」が17.8%、「7年」が15.0%と多かった(図7)。大塚商会 マーケティング本部の坂本次朗氏は「OSだけをバージョンアップするのも手間やコストがかかる。ならばこの機会にパソコンを新調しようと考える企業が多い」と、企業の動向を見る。
■「移行の作業負担が大きい」
2013年度中にXPからの移行が完了しないという企業には、何が移行を妨げているのかを聞いた。最も多くの企業が挙げたのは、「移行の作業負担が大きいため」(36.6%)と回答した(図8)。IT(情報技術)部門の人員が少ない企業や、XPパソコンの数が多い企業にとって、移行作業は大きな負担となっているようだ。「移行作業に必要な予算を確保できないため」という回答も、35.3%と多かった。作業を外部に委託したくても、その予算を確保できていないという企業もあるようだ。
次に回答が多かったのは「移行する必要がないと判断しているため」で、27.2%だった。Windows XPへのサポートが終了することによるリスクはそう大きくないという判断とみられる。
XP移行作業を実施するに当たっての課題も聞いた。最も多かったのは、45.1%の企業が挙げた「自社開発ソフトの修正、動作検証」だった(図9)。それに続くのは、「サードパーティー製ソフトのバージョンアップ、動作検証」(44.0%)で、OSが変わったことによるソフトウエアへの影響を懸念する企業が多いことが分かった。
■半数以上がWindows 8/8.1導入に後ろ向き
XPからの移行先となるOSとして、企業は何を選定しているのか。今年度移行する企業に導入予定のOSを全て回答してもらったところ、最も多かったのは、Windows 7で97.8%だった(図10)。
調査開始時点で最新のOSだったWindows 8を導入する企業は、全体の11.2%だった。4月の調査では、20.7%がWindows 8を選択していたので、それが半減したことになる。
今後企業はWindows 8/8.1を導入しないのか。その予定を聞いたところ、すでに一部で導入済みという企業は12.4%、2013年度内に一部導入予定と回答した企業が5.3%だった(図11)。
現時点で全社的に導入をしている企業はほとんどなく、0.3%だった。全社導入を「予定していない」のは59.7%、一部導入も予定しないという企業は50.0%だった。半数以上の企業は、導入に後ろ向きだ。
ただ、「分からない」と回答した企業も20%以上いた。大塚商会の坂本氏は、「半年前と比べて、Windows 8を検討する企業は増えている。特にタブレットとして社外で利用することを考えているようだ」と話す。持ち運びやすく使い勝手の良いパソコンが増えれば、導入に傾く企業も現れそうだ。
■Office 2003は3割強
XPと同タイミングでサポートが終了するOffice 2003の現状についても聞いた。まずサポートが終了することを把握していたかどうか聞いたところ、8割以上の企業が2012年度以前から知っていたことが分かった(図12)。企業が準備する時間は十分にあったはずである。
図13 Office 2003のサポート終了にともなう移行は徐々に進んでいる。最も多く使用しているOfficeソフトとしてOffie 2003と回答した企業が半年で7.5ポイント減少。2010が8.3ポイント増えた
現状、最も多く使っているOfficeソフトは、「Office 2003」が35.7%で最も多かった(図13)。4月に実施した調査の43.2%から7.5ポイント減少した。「Office 2010」と回答した企業は32.5%で、4月から8.3ポイント増加した。Office 2003から2010への移行が進んでいるとみられる。
もちろん、Office 2003から移行しない企業もある。利用企業に移行予定を聞いたところ、2014年4月までにOffice 2010またはOffice 2013に移行する企業は41.5%だった(図14)。「移行しない」とする企業は11.7%、「未定」が7.7%だった。
[左]図14 Office 2003からの移行については積極的でない企業が少なくない。「移行しない」は11.7%、「未定」が13.6%だった。サポート終了までに移行するのは、半数の企業である
[右]図15 Office 2003からの移行が遅れる要因として最も多かったのは、作業負担の大きさ。次いだのが、移行する必要がないと判断しているため、という企業だった
2014年春までに移行を終えられない理由も尋ねた(図15)。最も多かったのはXPの移行同様、「移行作業の負担が大きいため」で34.3%。2番目は、「移行する必要性がないと判断しているため」(29.1%)だった。
2013年12月28日
今だけ無料!多機能動画・音楽変換製品最新版
①Wondershare Video Converter Pro ライセンスキー無料で取得情報 ←Windows版
2014年1月15日までに下記サイトにアクセスし、お名前とメールアドレスを入力し、ライセンスキーを取得してください。
http://www.wondershare.it/topic/christmas/
Wondershare Video Converter Pro公式サイトダウンロードリンク:
http://download.wondershare.com/cbs_down/video-converter-pro_full50.exe
取得したライセンスキーは日本語版にも使えるかもしれませんので、やってみたらいかかでしょうか。
http://www.wondershare.jp/win/video_converter.html
②MacX Video Converter Pro ←Windows版&Mac版
MacX Video Converter Pro はビデオをコンバートしたり、動画をダウンロードしたり、写真スライドショーを作成したり、スクリーンをキャプチャしたり、ビデオを編集する最高なオールインワン式のソリューションです。たくさんの入力&出力ビデオフォーマットをサポートしています。また、最新の携帯端末&タブレットにも対応できます。例えば、iPhone, iPad, Android, Samsung, WP8, PSP, Blackberryなどです。さらに、ビデオを変換する場合、32xより高速でオリジナルビデオ品質を保持しています。
2014年1月1日までに下記サイトにアクセスし、無料でMacX Video Converter Proのライセンスキーを取得できます。
http://www.macxdvd.com/giveaway/video-converter-mostiwant-1226.htm
2013年12月27公開されたライセンスキー:
Mac Version License: AY-VTENEYEL-PRQAPQ
Windows Version License: BO-VSEYEYVE-BPQSPL
MacX Video Converter Pro for windows版のダウンロード:
http://macxdvd.com/download/macx-hd-video-converter-pro-for-windows.exe
MacX Video Converter Pro fao MAC版のダウンロード:
http://macxdvd.com/download/macx-video-converter-pro.dmg
日本語プログラムもございますので、認証できるかどうかは不明ですが、お試しください。
http://www.macxdvd.com/mac-video-converter-pro/index-jp.htm
2013年10月25日
激安価格のAutoCAD2007をインストールしてみた
この度、WindowsXPからWindows7へ移行しました、
AutoCADバージョン 2009 以前のすべての製品はサポート対象外ですが
どうしても仕事で必要になるAutoCAD2007をインストールしてみました。
下記は一部始終となります。最終的には無事インストールでき、いまでも問題なく動作しています。
管理者として実行すれば、Windows8にもインストールできるはずです。
ダウンロードしたZIPファイルをWinrarで解凍し、解凍でできた新規フォルダの中身です。
Setup.exeをクリックすればインストールが始まります。
スタンドアロンインストレーションをクリックします。
インストールをクリックします。
OKをクリックします。
セットアップ開始
次へをクリックします。
同意するラジオボタンをクリックし、次へをクリックします。
シリアル番号を入力、次へをクリックします。
次へをクリックします。
次へをクリックします。
次へをクリックします。
次へをクリックします。
次へをクリックします。
インストール中・・・・・・
完了をクリックします。
OS Windows7 でAutoCAD2007を使用したかったのですが、インストールは問題なくできました。
開くとき権限のパスワードを聞かれます。管理者権限のあるユーザーでは立ち上がります。ユーザーで開く方法とは
①管理者として実行します。
②アプリの動作に管理者権限が必要なので、基本的には該当ユーザに管理者権限を与えなければ動作しません。
アプリケーションのショートカットを右クリック→プロパティ→互換性タブ
→一番下辺りにある管理者権限で実行にチェック
→パスワード要求されるので入力
→適用して終わればそれ以後はOKかと思います。
サービスパック1(SP1)&サービスパック2(SP2)はインストールできないため、しなくても、今のところ不具合はないです。
ちなみにこのソフトはこちらより入手できます。
2013年10月13日
「Windows 8.1」の使い勝手はどう変わるのか?
日本マイクロソフトは11日、「Windows 8.1」の製品事前説明会を開催し、新機能を発表した。バージョンアップで何が変わるのか、どう使い勝手が改善されたのかを紹介していこう。
発表会に登壇した日本マイクロソフト業務執行役員Windows本部本部長・藤本恭史氏はまず、リリースから11カ月経過した現時点におけるWindows 8の実績、及びWindowsが目指すビジョンについて説明した。
藤本氏によれば、「IT機器は今後、明らかにモバイル化が進んでいく。手に持って歩けるIT機器が求められている」といい「ウルトラブックなどが出てきたように、ノートPCやデスクトップもどんどんモバイル化されている」のだという。
そうした流れに対応して登場したのが「Windows 8」だった。開発の背景となったのは、「従来のPCやタブレットの定義自体を変えていかないといけないのではないか」という考えだ。それまでのWindowsとはまったく異なる「Modern UI」や、アプリやストアの実装、開発プラットフォームの提供、タッチ操作への対応など、大幅なインターフェースの変更には、モバイル化への対応という狙いがあった。
一方でWindows 8はデスクトップ画面を持ち、マウス操作など従来通りのインプットメソッドにも対応している。長年、PCで培われてきた基盤を維持しつつ、モバイル化・スマートデバイス化という新しいニーズにも応えていくことが、Windows 8のビジョンなのだ。
リリースから11カ月経ち、Windows 8は全世界で1億以上のライセンスを販売したという。iOSやAndroidに比べて後発となるアプリに関しても、2億5千万以上のダウンロードを記録しており、こうした実績に藤本氏は胸を張る。
11カ月間のユーザーの利用データが蓄積され、そこから得られたフィードバックを反映させたのが、今回バージョンアップした「Windows 8.1」となる。
「Windows 8.1」は10月18日より提供が開始され、Windows 8ユーザーには無償で提供される。ダウンロードは10月17日20時よりストア経由でアップグレードが可能。パッケージ版は「Windows 8.1通常版」が13,800円となり、「Windows 8.1Pro通常版」が25,800円。また、「Windows 8.1」から「Windows 8.1Pro」にアップグレードできる「Windows 8.1Pro Pack」は12,800円での提供となる。
●スタートボタンが復活! SkyDriveとの連携も進む
Windows 8.1では、ロック画面の背景にローカルの画像だけでなく、SkyDriveに入っている画像をランダムに切り替えながら読み込めるようになった。会場では実際にSurface Proによるデモが行われたが、画像の切り替えはかなりスムーズでストレスを感じないものだった。
また、背景画像という点ではもう一つ、スタート画面とデスクトップの画面の壁紙を共通のものにできるようになったのも大きな変更点だ。これにより、背景画像は変わらないまま、スタート画面とデスクトップを切り替えることができるため、2つの画面の距離感がグッと近づいた印象だ。
この他、Windows 8.1では「スタート画面をユーザーが使いやすくカスタムする」という基本思想をさらに高めるための変更が加えられている。
たとえばスタート画面ではタイルのサイズが4種類に増え、より小さなタイルサイズもサポートするようになった。また、スタートボタンが復活し、デスクトップとスタート画面がWindows 8ではなくなっていた"伝統"のスタートボタンが、デスクトップ画面の左下に戻ってきた。これを押すことでスタート画面とデスクトップを切り替えることができ、さらに右クリックするとよりテクニカルなメニューを呼び出すことができる。メニューからは「コマンドプロンプト」や「コントロールパネル」などにアクセスできる他、「シャットダウン」や「サインアウト」も行える。
起動後の画面をスタート画面ではなく、デスクトップに設定できるようになったことや、スタート画面への移動時にアプリビューを自動的に表示できるようになったのも嬉しい変更点だ。発表会での説明によると、これは「デスクトップしか使わないユーザーがいる」ことや、「XPから移行するユーザーが戸惑わない」ことを重視した結果の変更だという。これらの変更により「Windows 7と似た動作が再現可能」だといい、旧OSからの移行ユーザーに配慮したアップグレードであることが伺えた。
●Windows 8.1のさらなる特徴3つ
・マルチタスキング
Surface Proなどの使い勝手を大きく変えそうなのが、マルチタスキングの実装だ。通常、タブレット端末では一つの画面に表示できるアプリは一つだけだが、Windows 8.1では2つ、または3つのアプリを並べて表示することができる。たとえばメールを開いてリンクをタッチすると、メールアプリを半分に縮小し、隣にブラウザを起動してそちらでページを開いたりできるというわけだ。3つの画面の境界は自由に変更することも可能。また、ブラウザ内で飲食店などのページから電話番号をタッチすると、スカイプを利用して電話をかけることもできる。
・ビルトインアプリが充実
ビルトインアプリもユーザーからのフィードバックを受けて様々な改良が施されている。たとえばSkyDriveにはオフラインでも写真の閲覧ができるモードが搭載され、新しくなったフォトアプリでは簡単な写真編集ができるようになった。「フード&レシピ」アプリにはハンズフリーモードが搭載され、カメラの前で手を動かすとページがめくれるため、料理中に手が濡れた状態でレシピを参照するのに便利になる。この他、サードパーティ製のアプリも充実しているという。さらに、細かいことだが、Windows 8.1ではアプリストアのデザインが変更され、アプリのタイルが大きくなって見やすくなっている。
・ブラウザがIE11に
Windows 8.1ではブラウザがIE10からIE11へとバージョンアップしている。あまり大きな変化はないが、IE9から始まったウェブ表示準拠の流れを受け継いだ堅実な進化という印象だ。
インターフェース面では、タブが下の段に出るようになり、ライブタイル機能がウェブサイトにも対応した。ライブタイルとは、アプリが起動していない状態でも、スタート画面でタイルの中が自動更新される機能。Windows 8.1では、ウェブサイトをタイルとしてスタート画面に追加した場合、ウェブサイト側で対応していればライブタイルとして表示できるのだ。
また、広告バナーが鬱陶しいという場合は、ウェブページの記事だけをシンプルに表示するモードも追加されている。こちらはインターネットオプションから背景色を変更することができる。
●「スマート検索」で検索精度が大幅に向上
Windows 8では「検索チャーム」を利用した検索が行えるが、アプリとウェブ、SkyDrive内はそれぞれ別に検索する必要があった。これは、「Bingスマート検索」と呼ばれる検索技術が、主にアプリ内の検索を対象にしていたためであった。SkyDrive内やウェブ検索では、まったく別のインターフェースが用いられていたのだ。
Windows 8.1では「検索チャーム」からシームレスにアプリ、ウェブ、SkyDriveなどを検索できるようになり、時間のロスが大幅に削減された。たとえば検索フォームに「こ」と入力すると、「コマンドプロンプト」など「こ」を含む検索候補が一覧になって出現する。上側にはアプリなどが表示され、ラインで区切られた下側には同じワードによるウェブ検索の結果も表示される。いちいち、どの中身を検索しようかと考えなくても、デバイス全体を一つの検索でカバーできるようになったというわけだ。
実はBingチームはこれまで、Bing.comのサイトでのみ検索を提供していたが、Windows 8.1以降はBingをプラットフォーム化してMS製品に統合していこうという方向性を打ち出しているのだ。Windows 8.1でスマート検索が使えるようになったのは、その第一歩といえる。
スマート検索のキーワードには、もう一つ「ビジュアル」がある。どういうものかというと、検索結果に対して単なる候補一覧ではなく、「美しいヒーローアンサー」で表示するというものだ。
「ヒーローアンサー」とは、俳優や歴史上の有名人物などの固有名詞を認識し、個々の特徴に合わせた検索結果を返す仕組み。たとえば友人の名前で検索した場合、自動的にPeopleアプリに合わせた特別なインターフェースで表示するといった具合だ。
ウェブ検索の場合も同じで、たとえば「渡辺謙」で検索した場合、彼が俳優であることを理解して、特別な検索ページを表示する。このとき、その人物のテーマカラーがあれば、その色を基調としたデザインとなる。つまり、検索ワードを単なる文字列としてではなく、意味を理解して検索結果を返しているというわけだ。
現在、この「ヒーローアンサー」が対象としているのは、映画や俳優、著名人、都市、レストラン、ホテルなどの固有名詞だという。
以上が、Windows 8.1での大きな変更点となる。全体的に「ユーザーからのフィードバックにかなり忠実に応えてきた」という印象を受けるアップグレードといえるだろう。
Windows 8.1 Pro 日本語版
商品価格:¥25,800円
¥7,800円
2013年10月03日
間もなく「Windows7」のパッケージ製品の出荷を終了する
Windows 8.1 は、Windows 8 のアップデートとなる最新 OS であり、タブレットや PC など様々なデバイス上で、仕事でも遊びでも快適に利用いただけるよう、ライフスタイルとワークスタイルにフォーカスして開発され、ユーザーの様々なご要望を受けてさらに進化しました。ユーザーの好みに合わせて自由度の高いカスタマイズが可能となったスタート画面をはじめ、SkyDrive の標準搭載によるクラウド連携の強化、使い慣れたデスクトップ画面や Windows ストアの操作性の向上、パフォーマンスやセキュリティの強化など、ユーザーが安心してより快適に利用いただけるよう多くの改良が図られています。
Windows 8 のユーザーは、10月18日(金)(注)より Windows ストアから無償で Windows 8.1 へアップデートいただくことができますが、Windows 7 からのアップグレードや、新規インストールによる Windows 8.1 の利用を希望されるお客様に向けてパッケージ製品を提供します。
(注) Windows 8 ユーザー向けの Windows 8.1 の無償アップデートは、ニュージーランド時間の 10 月 18 日(金)午前 0 時(日本時間 10月17日(木)午後8時)より順次開始されます。
■ Windows 8.1 のパッケージ製品の構成
Windows 8.1 のパッケージ製品として、以下の3つのエディションを発売します。
※ 価格は参考価格(税抜)です。実際の価格は販売店により決定されますので、販売店にお問合せ下さい。
Windows 8.1 Pro
仕事にも遊びにもあらゆるニーズに応える全ての機能を搭載した最上位エディションです。Windows 8.1のすべての機能に加え、ドメイン参加による会社のネットワークへの接続、リモート デスクトップ、BitLocker を使ったドライブを暗号化によるデータ保護など、より強化された機能が搭載されています。
参考価格(税抜):25,800円
※32ビット版DVD-ROMと64ビット版DVD-ROMが同梱されます。
Windows 8.1
一般のユーザーやご家庭向けのエディションです。使い慣れたデスクトップ画面に加えて、よく使う機能をスタート画面にまとめて、家族や友人、アプリやファイルにすばやくアクセスできるなど、より効率的に仕事でも遊びでも利用いただけます。
参考価格(税抜):13,800円
※32ビット版DVD-ROMと64ビット版DVD-ROMが同梱されます。
Windows 8.1 Pro Pack
Windows 8.1 から Windows 8.1 Pro with Media Center へアップグレードいただけるエディションです。ドメイン参加による会社のネットワークへの接続、リモート デスクトップ、BitLocker を使ったドライブを暗号化によるデータ保護をはじめとする Windows 8.1 Pro のより強化された機能に加えて、Windows Media Center でテレビの視聴や録画も楽しむことができます。
参考価格(税抜):12,800円
※アップグレードする PC に Windows 8.1 がインストールされている必要があります。
※パッケージには「プロダクト キー」のみ同梱され、DVDメディアは同梱されません。
Windows 8.1 Pro、Windows 8.1、Windows 8.1 Pro Pack を、Windows.com および Microsoft Store(直営オンラインストア)からダウンロードして利用いただけるダウンロード版も 10月18日(金)より発売します。
■ Windows 8.1 のシステム要件
Windows 8.1 をインストールしてお使いいただけるシステム要件は Windows 8 に準じます。下記Webサイトを参照ください。
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-8/system-requirements
■ Windows 7 のパッケージ製品販売終了について
Windows 8.1 のパッケージ製品発売に伴い、2013年10月末をもって弊社からの Windows 7 のパッケージ製品の出荷を終了します。Windows 8.1 は、Windows 7 および Windows 8 と高い互換性があります。今お使いのアプリや周辺機器の互換性に関する情報は、以下の互換性センター、または提供元の Web サイト等をご確認ください。
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/compatibility/CompatCenter/
2013年09月27日
ビル・ゲイツ氏、「Ctrl+Alt+Del」は失敗だったと認める
コンピュータをできる限り安全に保つことは重要です。その方法の 1 つは、ログオン時に Ctrl + Alt + Del キーを押すことを要求されるように、セキュリティで保護されたログオンを有効にすることです。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-vista/enable-or-disable-secure-logon-ctrl-alt-delete
ハーバード大学が公式YouTubeで公開したこの対談の16分目当たりで、ルビンシュタイン氏が「なぜWindowsの再起動のためにCtrl+Alt+Delと3本も指を使わなければならないんですか? これは誰の考え?」とジェスチャー付きで質問すると、会場からは笑いが起きた。
ゲイツ氏は、「再起動にはハードウェアに非常に近いレベルの命令を出す必要があるんです。(中略)そのためのボタンを1つキーボードに付けられればよかったのですが、(当時の)IBMのキーボード設計者がMicrosoftのためにそういうボタンを付けたがらなかったのです」と語った後、「それは失敗だった(It was a mistake)」と苦笑いした。
2013年09月25日
今だけ無料!!Ashampoo Snap 6 ダウンロード
本家サイト:https://www.ashampoo.com/en/rmb/pin/0824/Multimedia_Software/Ashampoo-Snap-6
日本発売中のジャングルAshampoo Snap 5 [ダウンロード・2080円]:http://store.junglejapan.com/category/PHOTOEDITING/JUCW3991DL.html
Ashampoo Snap 6セットアップファイルダウンロードリンク:
http://ashampoo.downloadcluster.com/public/asv/0824/ashampoo_snap_6_6.0.6_13943
Ashampoo Snap 6シリアル番号無料で取得ページ:
http://www.ashampoo.com/frontend/registration/php/trial_step1.php?session_langid=2&edition_id=7wggmyhjzvpdjya0ykrulcditkmgkp7i&ref=linktarget
「Ashampoo Snap 5」は、画面コンテンツのスクリーンショット、ビデオ、およびデモを高い品質で作成することができるスクリーンキャプチャソフトです。作成したスクリーンショット、ビデオ、およびデモは、編集して保存するだけでなく、他のユーザーと簡単に共有することができます。今バージョンでは、ビデオキャプチャと編集ツールの分野を中心に多くの革新的な機能および機能向上が搭載されています。
ビデオキャプチャでは、ニーズに合わせたビデオとデモを作成できます。フィルムシーケンスやコンピューターゲーム(ウィンドウ内)をキャプチャして、高品質のビデオファイルとして保存します。また、ソフトウェアのビデオチュートリアルやウェブサイトのプレゼンテーションを作成することもできます。ビデオとデモは、多様なコーデックを使用してさまざまなフォーマットで保存できます。カーソルとズームエフェクトなどの多くの優れた新機能をビデオキャプチャ中に使用できます。さらに、記録はいつでも一時停止して再開することが可能なので、複数のアプリケーションを切り替えたり画面コンテンツを準備したりすることができます。マルチモニタ環境がサポートされているので、1つの画面に制約されることはありません。
画面全体のコンテンツまたは選択した部分の高品質なスクリーンショットを作成できます。スクリーンショットを作成すると、直感的なエディタが自動的に開き、高度な編集ツールを使用してスクリーンショットを詳細に編集することができます。スクリーンショットにヒント、矢印、テキスト、グラフィック、形状、スタンプなどを挿入して、情報を簡単かつ効果的に伝えることができます。
業務、学習、余暇にかかわらず、スクリーンショットとビデオをすばやく作成して、同僚、クラスメート、または友人と共有することができます。
簡単キャプチャ!!
オフィス、学校、自宅など、場所に関係なくスクリーンショットの作成は日常的なタスクとなりました。
「Ashampoo Snap 5」を使用すると、プレゼンテーション、マニュアル、またはインターネットに完璧なスクリーンショットを瞬時に作成できます。
使いやすい豊富な新機能
多くの新機能が追加された結果、これまでより容易にスクリーンショットを作成および編集してプロフェッショナルな結果を得ることができるようになりました。直感的なツールを使用することで、スクリーンショットとビデオをすぐに編集することができます。ソフトウェアのメニューツリーのキャプチャも非常に簡単になりました。メニューキャプチャモードでは、各種レベルのメニューのスナップショットをすばやく作成できます。
オンラインでのすばやい公開
「Ashampoo Snap 5」は、Facebookユーザーにとっても必須です。エクスポート機能では、ソーシャルネットワークへのアップロードをすぐに行うことができます。目的のコンテンツのスナップショットを作成して、結果をFacebookにアップロードすることができます。
ビデオ録画の新しい可能性
すべてのコンピュータユーザーにとって必須のツールは、ビデオ録画でも新しい可能性を提供します。「Ashampoo Snap 5」では、デスクトップのキャプチャだけでなく、マイクを搭載したウェブカムもサポートするので、ビデオグリーティングなどを作成することもできます。さらに、ビデオグリーティングやその他のキャプチャは、プログラム内からYouTubeに容易にアップロードできます。
様々なキャプチャーツール!
ビデオキャプチャ
この機能を使用すると、デスクトップコンテンツをビデオファイルでキャプチャできます。
ウィンドウスクロール キャプチャ(フリースタイル)
この機能では、ウィンドウの完全なコンテンツまたはその一部をすぐにスナップできます。結果はウィンドウにすぐには表示されません。コンテンツ全体を1つのイメージにするために、スクロールダウンするウィンドウのコンテンツもキャプチャできます。マウスの左ボタンを押したまま、画面上で選択範囲をドラッグします。右クリックすると、現在のスナップショットが中断します。
(キャプチャ中に問題が発生した場合、[ウィンドウスクロール キャプチャ(Webサイト)]を使用することもできます。)
ウィンドウスクロール キャプチャ(Webサイト)
この機能では、ウィンドウの完全なコンテンツまたはその一部をすぐにスナップできます。結果はウィンドウにすぐには表示されません。コンテンツ全体を1つのイメージにするために、スクロールダウンするウィンドウのコンテンツもキャプチャできます。
この機能では、Internet ExplorerおよびChromeが推奨されます。
メニューキャプチャ
ソフトウェアプログラムのドロップダウンメニューをキャプチャする必要がある場合があります。これらのメニューはキーボードやマウス入力によって隠されてしまうので問題でした。ドロップダウンメニューをキャプチャするには、通常の方法でプログラムメニューを開きます。メニュー要素が自動的に認識され、緑のフレームでマークされます。
タイマーキャプチャ
「Ashampoo Snap 5」では、指定した時間が経過した後、または定期的な間隔でキャプチャを行うかどうかを決定できます。キャプチャスタイル1では、スナップショットが作成されるまでの経過時間を秒単位で指定できます。スタイル2では、指定した間隔でキャプチャを繰り返すことができます。
シングルウィンドウ キャプチャ
マウスカーソルの下のすべてのウィンドウは緑の矩形で自動的にハイライトされます。キャプチャするウィンドウでマウスの左ボタンをクリックします。
自由矩形領域 キャプチャ
マウスボタンを押したまま、画面上の任意の場所で矩形を描画して選択します。範囲指定が完了したら、マウスで選択範囲内を左クリックすることでその部分をキャプチャすることができます。
フリースタイル キャプチャ
マウスの左ボタンを押したまま、画面上の任意の選択範囲をドラッグします。範囲指定が完了したら、マウスボタンを放すことでその部分をキャプチャすることができます。
固定領域 キャプチャ
このオプションを選択すると、矩形のサイズ(幅と高さ)をリストから選択できます。サイズを選択した後、固定サイズの緑の矩形がマウスカーソルの周囲に表示されます。キャプチャするには、Ctrlキーを押したままマウスをクリックします。選択できる矩形サイズには、クラシックな画面解像度に最適なサイズだけでなく、DVD、HD、およびYouTubeフォーマットも含まれます。[ユーザー定義の変更...]をクリックして、独自の矩形サイズを定義することもできます。
2013年09月19日
Windows 7のInternet Explorer 11プレビュー版が公開
最新のブラウザIE11をダウンロード
米Microsoftは18日(米国時間)、Windows 7向けのInternet Explorer 11プレビュー版を公開した。Internet Explorer 10より高速化し、タッチ操作に対応。今秋に一般向けに発表するInternet Explorer 11 for Windows 7に向けた最終版となる。
IE 11は、JavaScriptエンジンのパフォーマンスを高め、IE10と比べて9%、IE11の開発者向けプレビュー版と比べ5%高速化した。Windows搭載デバイスを横断して、マウスやキーボード、ペン、タッチ入力に対応するPointer Events技術の試験版もサポートし、1本指や5本指のタッチ操作に対応。スナップ操作やスワイプ操作、ズーム操作も可能となった。また、進む/戻るのページ表示が、フリップやスワイプ操作とほぼ同時にロードされる。
このほか、タブ数は1ウィンドウにつき最大100までサポートし、Windows 8.1に含まれるInternet Explorer 11 for Windows 8.1とお気に入りフォルダが同期。デバイス間で手軽にお気に入りのWebサイトを確認できるとする。
2013年09月18日
Windows 8.1の価格は119.99ドルでWindows 8.1 Proは199.99ドル
米Microsoftは9月17日(現地時間)、Windows 8.1の価格を発表した。Windows 8.1は119.99ドルでWindows 8.1 Proは199.99ドル。ラインアップと価格はWindows 8から変わらない。
Windows 8.1のパッケージ(写真=左)、Windows 8.1 Proのパッケージ(写真=中央)、Windows 8.1 Proへのアップグレードパック(写真=右)
Windows 8.1はWindows 8のアップデート(Service Pack)という位置づけで、2013年10月17日(日本時間)に公開される。Windows 8ユーザーは無償でWindows Storeからダウンロード可能だ。パッケージ版とダウンロード版も、同日店頭および直販サイトで発売する。
このほか、Windows 8.1をプリインストールしたPCを購入したユーザー向けにWindows 8.1 Proへのアップグレードパックを99.99ドル、Windows 8.1 Proユーザー向けのMedia Centerパックを9.99ドルで提供するとしている。
Windows 8のパッケージ版は旧OSが入ったPCのアップグレードしかできなかったのに対し、Windows 8.1ではアップグレードに加えて、新規インストールが行えるようになった(旧OSが不要)。Windows 7搭載PCについては、アップグレードインストール(設定や個人ファイルを引き継ぐが、アプリケーションの再インストールが必要)ができるが、Windows VistaやWindows XPについては、新規インストールしかできない。
Windows 8.1 Pro 日本語版 7800円ですぐ入手
2013年09月03日
Windows 8.1の「3Dプリンタ対応」って、どういうこと?
2013年6月末、サンフランシスコで開催されたMicrosoftの開発者会議「BUILD 2013」カンファレンスにおいて、MicrosoftはWindows 8.1における特徴の1つとして「3Dプリンタ」のサポートを大々的にうたった。
基調講演ではWindows 8.1+3Dプリンタで「花瓶(のようなもの)」を製作する様子がデモストレーションで示され、とても大きく扱われていたことが印象的だった。今回はこれを含めたWindows 8.1におけるデバイスサポートについて少し考察しよう。
さて、唐突に3Dプリンタのサポートといってもピンとこない部分はあるかもしれないが、Windows 8.1では3Dデータの標準ファイル形式(STLなど)やプリンタドライバを標準でサポートしつつ、OS標準ドライバで「3Dプリンタへの出力を可能」にしたのが今回のポイントだ。ユーザーの使い勝手はさることながら、アプリ開発者らが3Dプリンタを利用することが容易になる点──が特徴といえる。
ここ最近、特に米国での3Dプリンタに対する過熱ぶりは異常といえるほど。中でもMicrosoftはその取り組みに熱心な企業の1つだと感じている。同社は全米で展開する実店舗 Microsoft Storeの一部でMakerBot製3Dプリンタ「Replicator 2」の動作デモを実施しており、来場者に対して3Dプリンタで作成したキーホルダーやおもちゃを無料配布したりしている。GigaOMなどの報道によれば、同ストアではすでにReplicator 2の販売も行っており、MakerBotの代理店としても機能しているようだ。
もっとも、Replicator 2のサービスバンドル付きのオンライン販売価格は2500USドル(日本円換算 約24万6500円 2013年9月2日時点)以上となるので一般ユーザーの多くが簡単に入手できるものではないが、2013年秋にはより低価格な3Dプリンタの取り扱いも開始するという話も出ている。2013年10月のWindows 8.1正式版配布開始と合わせ、こちらも大きな話題になりそうだ。3Dプリンタに興味があり、実際に米国で店頭デモの様子を見たいという人は、MakerBotが公開するデモ実施店舗リストの店舗に訪れてみてほしい。
●Windows 8.1で強化されたデバイスサポート
Windows 8.1(8も含む)におけるデバイスサポートは基本的にWindows 7時代のものを引き継いでおり、多くの機器は基本的にはそのまま利用できる。一方で、Windows 8リリースのタイミングで導入された「v4 Printer Driver」の課題もある。こちらはプリンタ設定や管理画面の省力化、Modern UIでの印刷サポートのために実装されたものだが、標準搭載のドライバでの対応機種に限界があるという問題が報告されている。これは特にWindows RT環境で顕著だ。Windows RTではドライバの手動追加導入ができないため、独自のプリンタ言語のみをサポートする一部の機種は基本的に利用できない。こちら、Windows 8/8.1マシンをプリントサーバにして──など回避方法はあるにはあるが、この制限はWindows 8.1でもそのままと思われる。
続いて、Windows 8で導入された便利な機構の1つに「Launch on Connect」がある。これはDVDやUSBメモリなどでよくある“autorun”機能に似ており、機器に設定項目をあらかじめ記述しておくことで、接続後の動作を半ば指定できるというものだ。
Windows 8.1は、アプリのバックグラウンド動作にも対応したのがポイントと思う。例えばデジタルカメラをPCに接続すると、自動的に撮影データのバックグラウンド同期を行う(最大10分間)といった制御がとても容易に行えるようになる。こちら、以前解説したバックグラウンド動作のための「トリガー」と連動して動作するわけだ。
この機能、一応は個人情報へのアクセス含め、こうしたバックグラウンド動作が発生する場合はあらかじめユーザー側の許可を求めるダイアログが出現するようになっている。周辺機器が勝手に接続・連動してユーザーが意図しない動作をしないよう、一定のセキュリティが保たれている動きも確認した。
●Windows 8.1で追加された「Device protocol API」とは
もう1つ、Windows 8.1は「Device protocol API」という新しい仕組みが追加された。
プリンタなど、Windowsが既知の機器として認識しつつ専用のプログラミング用インタフェースを用意しているものを「Device scenario API」と呼ぶ。前述した3Dプリンタをはじめ、指紋認証/生体認証インタフェース、POS向けのカード/バーコードリーダー、スキャナなどはこの範ちゅう含まれる。対して、USB、Bluetooth(RFCOMM)、Bluetooth Smart、HID、Wi-Fi Directなど標準インタフェースを使って接続される機器を制御するAPIが「Device protocol API」となる。
Device protocol APIの最大の特徴は「専用のカスタムドライバを必要としない」点で、これら通信規格の標準インタフェースのみを使ってデータや制御信号のやり取りが行える。このため、各種認証が必要となるドライバを別途用意しなくても連携する周辺機器や関連ソフトウェア/アプリケーションの開発が容易になるメリットがある。
BUILD 2013のデモではPCで制御するミサイルランチャー的な玩具が例に挙げられていたが、このほか、個別開発者の独自機器など、さまざまな機器をより簡単に接続・制御できる仕組みが提供されるようになるのが期待できる部分である。
Windows 8の世界OS市場シェアが前月比2ポイント増の7.41%に
Windows 8は昨年10月にリリースされた。6月には初の大規模アップデートになる「Windows 8.1」のプレビュー版がリリースされた。Windows 8.1の正式版リリースは10月の予定だ。Net Applicationsの調査では、Windows 8.1のプレビュー版はWindows 8とは別にカウントされており、こちらの8月のシェアは0.24%だった。
Windows XPのサポート終了は、2014年4月に予定されている。Microsoftは8月にも、サポート終了後もWindows XPを使い続けると攻撃者に狙い撃ちされる恐れがあるという警告を繰り返した。8月のWindows XPのシェアは前月比3.53ポイント減の33.6%にまで落ちた。
Windows XPからの移行先としてWindows 8ではなくWindows 7を選ぶユーザーがいるためか、Windows 7のシェアは前月比1.14ポイント増加した。
2013年08月31日
Wordワードでもグラフを作れる
フリーソフトの「Microsoft Mathematics Add-in 2013」をインストールすれば、ワードWordでも簡単にグラフを作れる。
マイクロソフト社は2013年8月27日、「Microsoft Word(以下、Word)」「Microsoft OneNote(以下、OneNote)」に数式の計算機能などを追加するアドイン「Microsoft Mathematics Add-in 2013」を公開した。Windows Vista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012上の「Word」2007/2010/2013および「OneNote」2010/2013に対応するフリーソフトで、現在同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4が必要。
「Microsoft Mathematics Add-in 2013」は、「Word」や「OneNote」へ高度な数式の計算機能やグラフの作成機能を追加できるアドイン。インストールすると、「Word」や「OneNote」へ[数学]リボンが追加され、数式の入力や計算、グラフの作成が可能になる。
[数学]リボンからは、累乗根や対数、三角関数、微分積分、行列演算、複素数、統計関数、等式・不等式の計算に加え、因数分解や代数式の簡約・展開も可能。また、デカルト座標・極座標の2次元グラフや、デカルト座標・円柱座標・球面座標での3次元グラフの作成もできる。
ダウンロードファイル名:edumathaddin_ja-jp_32bit.exe
インストール方法:http://www.microsoft.com/ja-jp/download/confirmation.aspx?id=36777
2013年08月14日
「緊急」は3件!!月例セキュリティ情報8件を公開
「緊急」
MS13-059:Internet Explorer 用の累積セキュリティ更新プログラム(2862772)要再起動
MS13-060:Unicode スクリプト プロセッサの脆弱性により、リモートでコードが実行される(2850869)再起動が必要な場合あり
MS13-061:Microsoft Exchange Server の脆弱性により、リモートでコードが実行される(2876063)再起動が必要な場合あり
「重要」
MS13-062:リモート プロシージャ コールの脆弱性により、特権が昇格される(2849470)要再起動
MS13-063:Windows カーネルの脆弱性により、特権が昇格される(2859537)要再起動
MS13-064:Windows NAT ドライバーの脆弱性により、サービス拒否が起こる(2849568)要再起動
MS13-065:ICMPv6 の脆弱性により、サービス拒否が起こる(2868623)要再起動
MS13-066:Active Directory フェデレーション サービスの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2873872)再起動が必要な場合あり
このうち、MS13-061(複数の脆弱性が存在)およびMS13-063(CVE-2013-2556)の脆弱性については一般で公開されていた。また、適用に優先順位を設定する必要がある企業ユーザの場合は、MS13-059(Internet Explorer)、および、MS13-060(Unicode スクリプト プロセッサ)を優先的に適用するよう推奨している。
2013年08月02日
Microsoft、「SkyDrive」を改名するかも?
BSkyBが商標権を持っているのは欧州の一部のみだが、Microsoftは世界全体でのサービス名を変える可能性もある。
Microsoftは昨年、理由は説明せずに「Metro」という名称を使わなくなった。“コードネームとして使っていただけ”としており、「Metroスタイルアプリ」は現在は「Windowsストアアプリ」と呼ばれている。
2013年07月30日
ダウンロード購入したOffice2013をインストールしてみました。
9800円でパソコン2台分ライセンス入手できるサイト↓↓↓
Office2013をいち早く利用させていただきました。実は意外にビジネスで使えて、使い勝手も向上しています。
インストール手順を下記の通り公開させていただきます。
office 2013 Professional + 正規版販売
品番: : office2013レビュー数: : 商品価格:¥59,800円 → ¥9,800
Office 2013のインストール
OSはWindows8の場合, ダウンロードした.img ファイルを直接開き、Setup.exe を実行します (ダブルクリックします)。
OSはWindows7の場合, ダウンロードした.img ファイルをExtractNowやWinZIPで解凍し、setup.exeファイルをダブルクリックします。(ファイルの拡張子はISOに変更した後、DVDに焼くことも可能)
インストーラーが起動します。下図のスプラッシュウィンドウが表示されます。
下図の[マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項]のダイアログが表示されます。
[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します]チェックボックスにチェックをします。チェック後[続行]ボタンを押します。
インストールの種類を選択します。今回は[ユーザー設定]ボタンを押してカスタムインストールします。
下図の[インストールオプション]ダイアログが表示されます。
[ファイルの場所]タブを選択します。ファイルのインストール先フォルダを設定できます。今回はデフォルトのままとしました。
インストールが始まります。
インストール中です。
インストールが完了すると下図のダイアログウィンドウが表示されます。[閉じる]ボタンを押してインストーラーを終了します。
以上でインストールが完了しました。
Office 2013のインストール確認
Office 2013がインストールできるとスタート画面に下図のタイルが表示されます。(Windows8の場合)
Office 2013の初回起動とアクティベーション
Office アプリケーションを起動してみます。Excel 2013を起動しました。Excelのウィンドウが表示され下図のライセンス認証ダイアログが表示されます。今回はMicrosoftアカウントを用いないため、ダイアログの下部にある[プロダクトキーを代わりに入力する]リンクをクリックします。
プロダクトキーの入力ダイアログが表示されます。
プロダクトキーを入力後、右側の[インストール]ボタンを押します。
すぐにOfficeの紹介ダイアログが表示されます。
動画のガイダンスが始まります。
ガイダンスが終わりました。
サインインを促すダイアログが表示されます。今回はサインインしないで利用するため、[サインイン]ボタンの下部にある[いいえ、後にします]リンクをクリックします。
SkyDrive の説明ダイアログが表示されます。右下の[次へ]ボタンを押します。
準備が整った旨のダイアログウィンドウが表示されます。[完了]ボタンを押してダイアログを閉じます。
Excel 2013が利用できるようになりました。
念のため、ライセンス認証されたかどうかはチェックしてみます。
メニューバー「ファイル」→「アカウント」の画面の右側に製品情報欄に「ライセンスン認証された製品」と確認できれば成功です。
◆再インストールせずにプロダクトキーを変更する方法
プロダクトキーの変更:コントロールパネル⇒プログラムのアンインストール⇒Microsoft Office 2013 Professional plus
変更⇒プロダクトキーの入力より行っていただけます。
ご一読ください
今後同じPCに再度インストールするかもしれませんので、バックアップファイルの作成をお勧めいたします。
OSはWindows 8の場合 :
9800円でパソコン2台分ライセンスをご購入できる裏リンク↓↓↓
Adobe/アドビ イラストレーター Adobe Illustrator CS5 中古で激安価格
Adobe Illustrator CS5 For Windows アドビイラストレーター
¥78,750円 ¥9,800円
現在のイラストレーターのバージョンとしてはCCが最新で、CS6は一つ前のバージョンになります。CCは新しいバージョンが出れば月額料金2200円くらいを支払っている限り無料でアップデートできますが、CS6はもうアップグレードできません。
CCの場合、ソフトを購入するのではなく、使用権をレンタルするような感じで、毎月クレジットカードに使用料が請求されます。CreativeCloudは、他に12ヶ月版(2万5千円くらい)、3ヶ月版(6千円くらい)も発売されています。○ヶ月版というのは主にクレジットカードを持たない人のためのもので、Amazonなどで購入するとカードが送られてきて、インターネットでソフトをダウンロードして使用することになります。
これに対し、現在は永久に使用できるパッケージ最終版のCS6(7万円くらい)も販売されています。
CS5はCS6とはあまり機能が変わらないのに、7万円はちょっと高いと思いませんか。
CS5もWindows8に対応していますので、安くて一括買い取りしたほうがお得ではないでしょうか。
Adodeアドビ社ソフトダウンロード版販売サイト
Adobeのソフトのダウンロード販売について。
アドビ製品は激安ソフトオンラインショップのディーエルソフト/ラッキーグッズさんよりご購入することもできます。
(ダウンロード販売)なら、パッケージ販売に比べて、
大幅にコストを節約することができます。
アドビ Illustrator CS5 製品版 の 商品概要
主な新機能など
・ 遠近描画ツールで、パースに沿ったアートワークやテキストを簡単に作成
・編集
・ 直感的なハンドル操作で、線の幅をポイントごと個別に調整できる「線幅」ツール
・ 手描きしたような自然でリアルなペイントタッチを実現する「絵筆」ブラシ
・ ドロップシャドウやぼかしなど、解像度に依存しないラスタライズ効果を適用
・ シェイプの結合、分離、塗りなどを直感的に行える「シェイプ形成」ツール
【動作環境】 | |
CPU:インテルプロセッサー | |
OS:WindowsXP SP3/ Windows Vista/Windows7/Windows8 | |
メモリ:1GB以上のRAM | |
ハードディスク:2GB以上の空き容量のあるハードディスク。ただし、インストール時には追加の空き容量が必要(大文字と小文字が区別されるファイルシステムを使用している場合や、取り外し可能なフラッシュメモリを利用したストレージデバイス上にはインストール不可) | |
ディスプレイ:1,024×768以上の画面解像度をサポートするディスプレイ(1,280×800以上を推奨)、および16-bitのビデオカード | |
Q:あまりに安いのでコピー品を疑っていますが。 A:ソフトはコピーするだけで認証できません。 正規品同然の体験版セットアッププログラムは無償でダウンロードできます。 ソフトのライセンスについて個別に吟味する必要があるので一概には言えません。 |
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office 2010 激安価格 格安で入手できました
office2010ダウンロード版は6800円からと激安!!
KINGSOFT等の廉価版を買おうと思っていましたが、
本家Officeがこの値段で手に入るということで迷わず購入しました。
インストールから使用まできちんとできれば、非常に良い買い物だと思います。
・インストール・認証・使用が問題なくできるか(★)
⇒ 全て問題なくできました!オンライン認証もできました。非常に簡単だった!
ソフト本体は公式サイトよりダウンロードされたものなので、とても安心して使用できます。
回線状況が良ければ大体三十分で落とせます。
そしてセットアップファイルoffice_professional2010.exeをダブルクッリク、
インストールが始まります。
メールで送信されてきたプロダクトキーを入力します。
次に自動的にインストールされます。
インストール完了しましたら、パソコンを再起動する必要があります。
再起動したら、ワードかエクセルを起動し、プロダクトキーをオンライン認証します。
これで簡単に利用できました。
ちなみにこちらの店で購入しました。Paypal決済しましたので、5分ほどプロダクトキーを送ってきたので、当日の使用できました。
※Office2010はOffice2003及びOffice2000と共存できないため、先にアンインストールする必要がございます。
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2013年07月29日
F-Secure アンチウイルス 1年間無料サービス
- 悪意あるソフトウェアに対する保護
- 常に最新のセキュリティ機能/ソフトウェア
- 不正なアクセスを阻止
- 脅威に対する即時対応
- インストールおよび操作が簡単
- 動作/処理速度に影響しない
こちらよりダウンロードできます。
http://campaigns.f-secure.com/code/index.html
2013年07月17日
「Internet Explorer 11」(IE 11)を使ってみた
IE 11は、これまでのIE 10と比べて劇的な変更が加えられたというわけではないが、ユーザーインタフェイス(UI)関連で行われたいくつかの変更がその使い勝手を大幅に向上させている。
IE 11における一般ユーザー向けのメリットの多くは、主にWindows 8.1で追加された新機能の恩恵によるものだ。例えば従来のModern UI版IEは、原則としてフルスクリーン表示のみで2つのページを同時に1画面内に開くことができなかったため、表示内容を比較しながらの作業には向いていなかった。ただ、前回紹介したWindows 8.1新機能の1つ「Modern UIでもウィンドウサイズ可変が可能に」──により複数のIEウィンドウを分割して同時に表示することも簡単になったので、デスクトップUI版のIEを利用するケースもかなり減りそうだ。また、どうも煩雑だったタブ切り替えもシンプルになり、数十単位と、かなり多くのタブを同時に開いてもパフォーマンスが低下せず、さらに画面スクロールで複数のサムネイルから目的のページを容易に選択できるようになっている。
BingやSkyDriveといったオンラインサービスとの連携性がより密になった点も大きい。例えば、IE 11のアドレスバーは「Bing検索」と「URL」の2つの入力を兼ねているが、「サジェスト機能」により入力途中の文字列をもとBing検索の結果の一部が表示され、入力文字が追加されるごとにその推測単語を高速で切り替えて表示していく動きが加わっている。
また、「タブ」や新たに追加された「Reading List」という新機能では、SkyDriveを経由して同一アカウントの他デバイス間でも内容が同期され、別のデバイスを開いてもそのまま作業を続行できるようにもなった。考えられる使い方としては、PCでニュースやBlogなどを「Reading List」でWebクリッピングし、外出した際にスマートフォンや別のPCでクリッピングしておいた記事を読むといった例が考えられる。
Microsoftによれば全体にタッチ操作時の精度も向上しており、タブレットでのWebアクセスがさらに使いやすくなっているという。ドラッグ&ドロップや“マウスオーバー”といった、マウスでなら容易だが、タッチ操作では少し難しいアクションがある。特にマウスオーバーは「特定の場所へマウスカーソルを(クリックなしで)重ねる」というものなので、タッチ操作では重ねるだけなのか、タップなのかを判断しにくかったが、IE 11は下の写真の通り、浮かせて止める──的な動きで本来マウスオーバーでしか表示されない情報もタッチ操作でリスト表示されていることが確認できる。
このほか新機能として「スタート画面でのタイル登録」がある。いわゆるスタート画面への「ブックマーク登録」のような機能だが、これまでと大きく異なるのが、Webサイト自身が「タイルとして登録する画像」をサイト制作者が指定できるようになり、さらに「Notifications(タイル画面へのポップアップ通知機能のようなもの)」を設定できる点だ。
このNotifications機能を生かすにはある程度のプログラミング作業が必要だが、これを活用することでWindows ストアアプリで表示される「ライブタイル」と同等のことを実現できるようになる。こちらは、ユーザー利便性を向上させ、かつ自社サイトへ誘導させやすくなる手段の1つになるのではないかと思われる。
●パフォーマンスと省電力性も推進
Web技術の標準化が進んだことで、Webアプリケーション実行プラットフォームとしてのWebブラウザは横並びで評価されることが増え、パフォーマンスや使いやすさといった面でユーザーに評価され、好みのプログラムが選ばれるようになった。近年は「Windows標準搭載」という面でのプレゼンスしか持たなかったIEだが、MicrosoftではIE 11について「IEを搭載していることこそがWindowsの強み」と強調してはばからないほど自身を持っているようだ。
同社によれば、IE 11が他のブラウザに対して優位としているのが「パフォーマンス」と「省電力性」だ。
特に後者については、IE上でアニメーションや多少複雑なアプリケーションが動作していたとしても、CPU使用率はほとんど上昇せず、極めてモバイル環境でのバッテリー動作時間に優しいつくりとしている。それを実現する仕掛けの1つは、処理の一部をGPUなど専用ハードウェアに割り振っている点で、これが実行効率を向上させている。Preview版でも全体的に軽快なパフォーマンスで、ページのスクロールや拡大縮小を行ってもスムーズに動作するのが好印象。2リンク先のページを先読みしてあらかじめレンダリング処理をしておくことで、スワイプ動作でページを切り替えても画面の書き換え処理が発生せず、ぱっと目的のページが表示される。また参考ではあるが、SunSpider(JavaScriptベンチマークテスト)のベンチマーク結果も紹介されていたので上記写真を参照してほしい。
ひと昔前まで、“Web標準への対応”がIEの至上命題の1つだった。MicrosoftのWeb開発者カンファレンスであるMIXでは、毎回こうしたIEの標準対応や過去の資産との互換性問題についてのデモストレーションと議論が行われていた。だが、近年はこうしたトレンドもひと段落し、現在では前述したパフォーマンスや省電力性でライバルブラウザと直接渡り合う段階に達している。
一方でWeb標準への取り込みも引き続き進んでおり、今回のIE 11は「WebGL」もサポートされた。WebGLはWebブラウザ上での3Dレンダリングを可能にする標準仕様もので、ほかの主要Webブラウザではすでにサポート済み。Microsoftは単にWebGLサポートするだけでなく、より高速処理が可能という点をアピールすることで、IE利用のメリットを訴求する。
また、新たなストリーミング配信規格・技術「MPEG-DASH」(Dynamic Adaptive Streaming over HTTP)にも対応し、プラグインなしでWebブラウザで同規格を用いたストリーミング動画表示を可能としている。デモンストレーションでは、Netflixの動画配信サービスをIE 11上で閲覧できる様子が紹介された。
2013年07月09日
フォトショップを中古で格安入手 コピー製品の特徴とは!?
マイクロソフトoffice2010、フォトショップやイラストレーターはCSになってプロダクトアクティベーションって機能がついたからもうコピーしたり海賊版は使用できなくなったので存在しないって言ってました。
今はコピー版や海賊版を使ったら、アドビ社に回線を通じて連絡が行って、同じシリアル番号を使ってたらすぐにばれて、利用ができなくなるようになってる。
もしダウンロード版を購入なら、パッケージ版に比べて、大幅にコストを節約することができます。
今回安く入手できるところについてちょっと比べてみました。
比較項目 | ある人気ソフトショップ | 某オークションサイト | ||||||||||||||||||||
セットアップ | セットアップが簡単で、setup.exeダブルクリックだけです。 | セットアップは複雑です。 ファイルを改ざんしたりするためのインストールマニュアルが付属されるようです。 | ||||||||||||||||||||
ライセンス認証 | ライセンス認証が通れます。そしてセットアップと非常に簡単です。 | ライセンス認証通れない場合 がございます。 | ||||||||||||||||||||
特殊ソフトを 使ったクラッキング | 必要ないです。 | クラックするためクラックソフト (100%ウィルス入り)を使うこと、 違法コピーしたものを正常に使用するためにクラッキングした場合にOSが壊れるかもしれない | ||||||||||||||||||||
ライセンス 認証期間 | 永久 | 突然使えなくなります。 | ||||||||||||||||||||
再インストール | 同じパソコンの場合、再インストールできる | 同じパソコンの場合でも、 再インストールできない | ||||||||||||||||||||
アップデート | 可能です。 | アップデートしたら、シリアルキーが無効になってしまい、ソフトは使えなくなります。 | ||||||||||||||||||||
性質 | 転売(パソコンのゲームソフトやCD) | 違法コピー(海賊版) | ||||||||||||||||||||
一言 | 私は、仕事上、あまり高価なソフトウェアを必要としません。ですから、ソフトウェアの購入に、数千円~数万円の出費があっても、生産性の向上、外注費用の削減、その他出費以上の見返りがあると思い、購入しています。 | 余り安いものはリスクが伴います。 | ||||||||||||||||||||
お勧め購入先 | | 某オークションサイト |
2013年07月08日
【Acrobat XI】 ビジネス文書に「社外秘」「禁複写」などのロゴを入れて利用を制限するには
そんなときは、Adobe Acrobat XI Proの透かし機能を使うと便利だ。方法は[表示]→[ツール]→[ページ]でツールパネルウィンドウを開き、メニューにある[透かし]から[透かしを追加]を選択する。設定画面が表示されるので、表示したいテキスト、例えば「社外秘」と入力したのちにフォントの種類やサイズ、角度、不透明度、ページの前面/背面のいずれに配置するかなどを設定してOKをクリックする。これにより、元の文書に透かしのテキストが追加された状態になるはずだ。
ただしそのままの状態では、PDFをもらった相手がAcrobatなどの編集ソフトを所有していた場合、簡単に透かしを削除できてしまう。そのため、文書のプロパティで編集時にパスワードが必要なようにセキュリティの設定を変更しておく必要がある。これにより、パスワードを入手しない限り透かしが削除できなくなる。
ちなみに透かしはテキストだけではなく、ビットマップやJPGなどの画像、さらにはほかのPDFファイルを挿入もできる。企業のロゴを入れるなどの応用が可能なので、自社で定番のフォーマットを定めておくとよいだろう。
2013年07月05日
7月10日の月例パッチは“緊急”6件を含む計7件
公開を予定しているセキュリティ情報は7件で、脆弱性の最大深刻度は4段階で最も高い“緊急”が7件、2番目に高い“重要”が1件。
最大深刻度“緊急”の6件のうち3件は、対象OSがWindows 8/RT/7/Vista/XPおよびWindows Server 2012/2008 R2/2008/2003と、現在サポートされているすべてのWindowsに影響がある。また、Internet Explorer(IE)に関する修正も、IE 6~10の全バージョンに影響がある。
2013年06月27日
Windows 8.1 プレビュー版公開
マイクロソフトは6月26日、Windows開発者向け会議「BUILD 2013」を開催しました。Windows 8に改良を加えたWindows 8.1プレビュー版(Windows8改良版)を発表しました。Windows 8.1 は、今年後半に登場する Windows 8 用の無料の更新プログラムです。プレリリース版は今すぐお試しいただけますが、後で面倒なことになりますので、一般な方はWindows8.1正規プログラムを待ちましょう。Windows 8.1 では、PC をカスタマイズする方法や、すばらしいアプリやサービスがたくさん追加されています。
Windows 8.1 Preview──スタートボタンだけじゃないUIの進化しました。写真で見てみましょう。
ThinkPad Helixを手にするスティーブ・バルマー | スタートボタン。デスクトップとmodern UIのシームレスな統合がキーワード | エイサーの8.1型タブレットを手にしてデモ |
コンパクトな画面に適したUI | Twitterのタイムラインを表示している | ソフトキーボードが改善され、数字や記号が打ちやすくなった。補完入力も活用しやすい |
Outlookはメールだけでなくソーシャル系のメッセージも一括して管理できる(左ペインに種類ごとのアイコンがあるのが分かる) | DMなどをまとめ、送信元を指定して一気に消すことも可能 | サーチ画面はアプリだけでなくファイルやコントロールパネルも一括して検索対象に |
サンフランシスコで検索してみる | Bingと統合されており、地図や天気、ランドマーク情報などが集約されている | 名所もピックアップ |
地図も統合されており、フィットネスクラブを探すといったことも簡単 | 音楽を検索してみる | Xbox Musicとの統合も進んでいる |
Modern UIのスタート画面はカスタマイズ性が高まった | アプリ一覧もスクロールで簡単に呼び出せ、ソート順もいろいろ選べる | 画像編集ソフトは多彩なフィルター処理が可能 |
クッキングレシピを紹介するためのアプリ | 写真はPC本体のカメラを使って手を触れずに操作している。手の汚れたキッチンなどでは便利だろう | Modern UIでは画面分割して複数アプリを使うのがより手軽に |
3つ、4つといったアプリを並行して表示して活用できる | デュアルスクリーンで8つのタスクを一緒にやったらすごいよという例 | 開発環境のVisual Studio 2013にはアプリがどのぐらい電力を消費するか知る機能もある |
WebGLとMPEG DASHにより、3Dや動画も身近に | 4つを同時に再生してもスムーズかつクオリティーが高い | ドライバーも豊富に増えたマインドストームをタブレットで無線操作している。リアルタイムストリーミングのAPIなども備え操作側のタブレットで撮影した動画をリアルタイムでストリーミングして、ロボットの側に表示するといったデモも実施された |
解像度の異なるディスプレーを使用した際にもウィンドウサイズが最適なものになるというデモ | 最近話題の3Dプリンターとの連携も強化 | 紙にプリントする感覚で、簡単に3Dオブジェクトが作れる |
2013年06月19日
進化したオフィス2013(ワード2013とパワーポイント2013) その正体は?
【Word 2013】 PDFを文書ファイルに変換できる
企画書やレポートなどの文書を作るとき、一から全ての文章を入力するのではなく、既存の文章や写真、図形、表など、さまざまな要素を流用することがある。新バージョンのWord 2013では、PDFファイルやWeb上の動画なども文書の要素として簡単に使い回せるようになる。
PDFファイルの内容を利用したければ、「ファイル」タブの「開く」でPDFファイルを選ぶ。すると、自動的にファイルを変換してWordの文書として開くことができる(図1)。文章や表のレイアウトなどもある程度再現されており、編集や修正も簡単にできる(図2)。
図1 これまでPDF形式の文書をWord形式に変換したり、編集したりするには、Adobe Acrobatなど別のPDF編集ソフトが必要だった。Word 2013は、「ファイル」タブの「開く」からPDFファイルを選ぶと、自動的にWord形式に変換して読み込める
図2 文字を追加するなどの編集を加えたり、自分が作成中の文書ファイルに一部をコピーしたりすることが可能だ。編集後、もう一度PDFファイルとして保存することもできる
PDFの一部を別の文書に取り込みたいときは、一度Wordで開いてから表や画像などの要素をコピーして、目的の文書に貼り付ければよい。
■YouTubeの動画も貼り付けられる
文書内にWeb上のストリーミング動画を貼り付けることもできる。「挿入」タブの「オンラインビデオ」を選ぶと、「YouTube(ユーチューブ)」や「Bingビデオ」で動画を検索でき、選んだ動画のサムネイル画像を文書中に貼り付けられる(図3、図4)。
[上段]図3 「挿入」タブで「オンラインビデオ」ボタンを押すと、「Bingビデオ」や「YouTube」などで検索できるストリーミング動画を、Word文書中に埋め込むことができる
[下段]図4 選んだ動画の表紙画像が文書に貼り付けられる。拡大/縮小や位置の変更などの操作は、画像の場合と同じ。文書を閲覧する際、動画部分をクリック/タップすると、プレーヤーが起動し、その場で再生できる
インターネットにつながったパソコンで文書を閲覧しているときに動画部分をクリックすると、プレーヤーが起動して再生が始まる。文書を紙に印刷することなく、画面上で閲覧する機会が増えていることに対応した新機能だ。
文書中に図や表を挿入するとき、本文などとの位置合わせに苦労した経験は誰にでもあるだろう。Word 2013には、図表の配置に便利な「ライブレイアウト」と「配置ガイド」の機能が加わった。
ライブレイアウトは、画像の移動やサイズ変更中に、リアルタイムに本文などの配置が変わる機能(図5)。試行錯誤しながら図表の最適な位置を探したいときに向く。
図5 文書に挿入した画像などをドラッグして移動すると、段落の上端や余白との境目などに近づいたとき緑色のガイドライン(配置ガイド)が表示され、そこにぴったり合わせて配置できる。またドラッグしている最中に、文章の回り込みなどがリアルタイムで確認できるようになった
また、図形などの位置合わせ中に、周囲の本文や図表とぴったり合わせて配置するための配置ガイドが表示されるようになった。
■閲覧モードでは“電子書籍風”に段組みが変化
作成済みのWord文書を画面で読むときに便利なのが「閲覧モード」だ。従来の「全画面閲覧」機能を大幅に強化したもので、画面のサイズに合わせて、自動的に文書を変形して読みやすく表示する。
例えば画面が横長のときは、自動的に文章が2段組みや3段組みになる。画面右下のスライダーなどで文字を大きくすると、段組みの数も自動的に減る(図6、図7)。また、文書に「章」や「節」が設定されている場合は、読み終えた章や節の部分を折り畳んで非表示にすることも可能だ。
[上]図6 Word 2013の編集モードで、印刷レイアウトのまま2ページ分を表示したところ。この状態では文字が小さくて読みにくい。そこで閲覧時には「表示」タブの「閲覧モード」ボタンを押す
[中・下]図7 閲覧モードは、全画面表示にした上で、文字サイズや段組みなどを画面サイズに合わせて最も読みやすい状態に変更する(上)。タブレット端末では、左右に指をスライドすると、ページをめくることができる。画面右下のスライダーやタッチ操作で表示を拡大すると、自動的に段組みも1段になる(下)。また、章ごとに文章を折り畳んで、アウトライン機能のように見出しだけの表示にすることも可能だ
タブレット端末でのタッチ操作にも対応しており、ページめくりや拡大/縮小などの操作が指先で簡単にできる。Word文書が“電子書籍”のように読めるわけだ。
このほか、作成中の文書に対して、複数の人がコメントを加えたり修正したりするための「校閲」機能も進化した。例えば、ある人のコメントに返信する形で自分のコメントを加えることが可能だ(図8)。
【PowerPoint 2013】 「発表者ビュー」でスマートにプレゼン
Word 2013には、Web上の画像やストリーミング動画を文書に貼り付ける機能が搭載された。これと同様の機能がPowerPoint 2013にも搭載されている。ストリーミング動画を埋め込む機能はPowerPoint 2010にもあったが、動画の埋め込みコードを調べて設定する必要があり、初心者には難しかった。それが2013では、BingビデオやYouTubeなどで検索して簡単に挿入できるようになる(図9)。
図9 Word 2013と同様、PowerPoint 2013も、Web上の動画や画像を簡単に埋め込めるようになった
■スライドの一部だけ拡大することもできる
実際にプレゼンテーションを実施するときに便利そうなのが、改善された「発表者ビュー」だ(図10)。プロジェクターで投影するスライドとは別に、手元のパソコンにだけ表示できる発表者専用の画面で、スライドに関するメモや、次のスライド、経過時間などを確認できる。従来版にあった「発表者ツール」を、タッチ操作で使いやすいよう改良した。またプロジェクターなどを接続していない状態でも、発表者ビューを表示して試せるようになった。
図10 聴衆に見せるスライドとは別に、手元のパソコンに表示させる「発表者ビュー」。表示中のスライドと発表用のメモ、次のスライド、経過時間などを確認できる。タッチで操作しやすくなった
また、PowerPoint 2013では、スライドの一部を拡大して表示できるようになる。これもタッチ操作で簡単に拡大/縮小が可能だ(図11)。
図11 プレゼン中に、スライドの一部を拡大表示できるようになった。タッチ操作でも簡単に拡大できる
そのほか、画像やビデオ、グラフなどの書式設定が、画面右側の作業ウィンドウで行えるようになる(図12)。従来はリボンで設定するか、そのつど設定用のダイアログを表示させる必要があった。スライド内で選択対象を切り替えると、作業ウィンドウの内容も対象ごとに自動で切り替わるので便利だ。
図12 画像や動画、図形、背景などの書式設定が、画面右側の作業ウィンドウで行えるようになる。選択対象を切り替えると、作業ウィンドウの内容も自動で切り替わる
Excel2013 タッチ操作でグラフを楽々作成、エクセル2013の正体
■複数の分析をプレビュー
その代表が「クイック分析レンズ」というメニューだ。数値などの入った表を選択すると、その右下にボタンが現れる(図1)。これをクリックまたはタップすると、「書式」「グラフ」「合計」など、さまざまな分析機能がまとめられたメニューがポップアップする(図2)。
図1 数値の入った表を選択すると、セル範囲の右下に「クイック分析レンズ」のボタンが表示される
図2 ボタンをクリックまたはタップすると、「書式」「グラフ」「合計」「テーブル」「スパークライン」をワンタッチで作れる。「書式」タブでは、条件付き書式によるデータバーなどを作成可能だ。マウスポインターを機能名の上に置くだけで結果をプレビューで確認できる
例えば「書式」を選んで「データバー」の上にマウスポインターを置くと、数値の大小をデータバーで表した結果がシート上にプレビューされる。マウスポインターを動かすだけで、「カラースケール」や「アイコンセット」など、ほかの分析手法もプレビューして試すことが可能。クリックすると確定する。
クイック分析レンズのメニューは、Excel画面上段にある「リボン」と呼ばれるメニューやボタンよりも大きなアイコンで選べるので、タブレット端末でのタッチ操作でも使いやすい。
グラフ作りを簡単にする「おすすめグラフ」も便利だ(図3)。データを選択してボタンを押すと、「縦棒」「横棒」「折れ線」「円」など数種類のグラフを、実際のデータを用いてプレビュー表示する。
図3 グラフを作ってから、縦軸/横軸の設定が逆だったり、グラフの種類を間違えたりしていたことに気付くことはよくある。「おすすめグラフ」機能は、選択範囲のデータを基に、さまざまな種類のグラフを候補としてプレビュー表示する。グラフの右端と左端に別々の数値軸がある“2軸グラフ”も、候補から選ぶだけで作成可能だ
グラフの種類は、データの内容を基にExcel 2013が自動的に決める。例えば、金額と比率のデータが両方含まれている場合には、金額を「縦棒」、比率を「折れ線」にした「2軸グラフ」などを自動的に作ってくれる。ユーザーは、ここから目的に一番近いグラフを選ぶだけでよい。
作成したグラフのデザインや「ラベル」の表示などを変更するときは、グラフの右側に現れる「要素」「スタイル」「フィルター」の3種類のボタンが便利だ(図4)。リボンや右クリックメニューを使うことなく、簡単にデザインなどを変更できる。
図4 作成したグラフを選択すると、右側に「グラフ要素」「グラフスタイル」「グラフフィルター」の3つのボタンが表示される。「データラベル」や「グラフタイトル」の表示/非表示、デザイン変更などは、リボンを操作することなく、ここから実行できる
「おすすめグラフ」と同様の新機能が「おすすめピボットテーブル」だ。データを選択してボタンを押すだけで、自動的に何種類かの集計表を作成してくれる(図5)。「ピボットテーブル」は、データの集計が簡単にできる強力なツールだが、これまで初心者にはハードルが高かった。
図5 表のうち、必要な部分だけのデータを項目別に集計して別の表にまとめられる「ピボットテーブル」機能。従来は、表の行や列から必要な項目を選ぶ必要があり、作成が面倒だった。Excel 2013には「おすすめピボットテーブル」機能があり(左)、データを選択してボタンを押すだけで数種類のピボットテーブルを候補として表示してくれる(右)。そこから最も適切なものを選べばよい
■データの加工も自動的に
Excelで住所録を作成するとき、「姓」と「名」を別のセルに分割したり、電話番号の表記方法を変更したりと、ある一定のルールで大量の文字列データを加工する必要が生じることがある。これまでは「区切り位置」や「置換」の機能を使うか、文字列操作関数で数式を作る方法しかなかった。ただ、どちらの手法も手間が掛かる。
Excel 2013では、こうしたデータの加工が簡単にできる「フラッシュフィル」機能が加わった。まず、表の1~3行目に加工後の文字列をキー入力(図6)。すると、Excel がその行のデータを分析して、その文字列を生成するルールを自動的に判定し、以降の行に適用してくれる。
図6 多数のデータを含む表(リスト)で、文字列の一部を切り出したり、表記を変更したりすることがある。従来版でも文字列操作関数や「区切り位置」機能を使えば可能だったが、いずれも初心者には難しく、それなりの手間が掛かる。一方、Excel 2013では、最初の数行でデータを入力すると、データをどのように改変しているのかを自動的に判定し、以降の行を自動入力してくれる
はがき、年賀状、宛名印刷はエクセル・ワードを活用
「エクセル(Excel2013)で住所録を作ったのに宛名印刷の方法がわからない」という話をよく聞きます。住所録を作るのはエクセルの得意分野ですが、はがきの宛名印刷はワード(Word2013)に任せましょう(図1)。画面の指示に従うだけで印刷できます。
宛名の印刷に必要な住所録は、作表機能が充実しているエクセルであらかじめ作成しておきます。その際、図2のような項目名で住所録を作っておくと、ワードでスムーズに読み込めます。住所は1行に印刷しきれないことが多いので、「住所1」と「住所2」に分けます。連名にする場合は、連名に付ける敬称も入力しておきましょう。
図2 エクセルの住所録を用意する。1行目の項目名は、この表のように左から「姓」「名」「連名」「敬称」「会社名」「郵便番号」「住所1」「住所2」と設定しておくと、正しく読み込める
エクセルの住所録を読み込むには、ワードの「差し込み文書」にある「はがき印刷」を使います(図3)。
画面の指示に従ってレイアウトやフォント(下掲の「用語解説」を参照)を設定したら、読み込むエクセルのファイルを指定します(図4~図12)。
ファイルを開いたらレイアウトで住所のデータを確認しましょう(図13)。宛名印刷では、「フィールド」(下掲の「用語解説」を参照)と呼ばれるレイアウト用の枠内に、住所録のデータを読み込んで表示します(図14)。
【用語解説】
フィールド データベースを構成する項目のこと。住所録であれば、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどがフィールドとなる。
レコード データベースに登録されている1組のデータを指す。住所録の場合、名前、郵便番号、住所、電話番号などの情報が一つのレコードになる。
プレビュー 特定の操作をする前に、その結果を画面上で確認すること。またはその画面のこと。
「連名」と「敬称」のフィールドを追加することで、連名が入力されている場合のみ、連名が印刷されるように設定できます(図15~図18)。 宛名が正しく表示されていることを確認したら、印刷しましょう(図19、図20)。
[上]図18 「差し込み文書」をクリックしたら(図中の赤丸1)、図15の要領で「様」の後ろで改行する(図中の赤丸2)。「差し込みフィールドの挿入」の下半分をクリックし(図中の赤丸3)、「敬称」をクリックする(図中の赤丸4)
[下]図19 「結果のプレビュー」をクリックし(図中の赤丸1)、「次のレコード」をクリックして(図中の赤丸2)、住所録データを順番に確認していくと、連名がある場合のみ、連名と敬称が表示される(図中の赤丸3)