XP
2015年03月07日
怪現象 サポート終了のWindows XPシェアが増加
メーカーからの正式なサポートが打ち切られ、利用者が減少しているはずのWindowsXPのシェアが増えるという怪現象が話題となっています。これにはどんな背景があるのでしょうか。
米国の調査会社Net Applicationsによると、XPのシェアは、サポート終了後、25%前後で推移していましたが、2014年の11月には14%まで急落し、一時はそのまま消滅するかと思われていました。しかし2014年12月に再びXPのシェアが拡大し、2月時点では19%まで増えています。代わりにシェアを落としたのがWindows8で、一時は6%台だったシェアが現在は3.5%まで下がっています。
マイクロソフトは2014年4月にXPのサポートを終了しました。サポートの終了後は、ソフトウェアの脆弱性が見つかっても修正のアップデートは実施されません。またマイクロソフトからの技術情報も提供されなくなってしまいますから、多くのシステム会社は顧客に対してシステムの品質保証をしにくくなります。結果として、XPを使い続けている顧客に対しては、直接的な問題がなくても、メンテナンスなどのサービスを打ち切ることになります。普通に考えれば、サポートの終了とともに、XPの利用は急減することになります。
しかし現実には、予算上、新しい基本ソフトを購入できず、XPを使い続ける利用者はしばらくの間、存在します。実際に官公庁の一部では予算不足からXPを継続使用しているところがまだあります。しかしそれだけではシェアが維持されるだけで、増加に転じることはありません。
XPのシェアが増加した期間でシェアを落としているのはWindows8.1とWinsows8です。これから類推できるのは、Windows8もしくは8.1にアップデートした利用者が、使い勝手が不満で結局XPに戻してしまったというケースです。個人の利用者であれば、システム会社のサポートは関係ありませんから、一部はXPに戻した可能性があるとみてよいでしょう。
途上国の状況を指摘する声もあります。所得が低い国では、パソコンはまだまだ高価ですから、価格の安い製品は魅力的です。サポート終了で大量に余ったXPを組み込んだパソコンが中古で販売されている可能性があるというわけです。さらにいえば、マイクロソフトの監視が甘くなることを見込んで、不正にコピーした海賊版の販売が増えた可能性も指摘されています。
結局のところ何が真実なのかは分かりませんが、当初、マイクロソフトが目論んでいたようには、次世代ソフトへの移行が進んでいないようです。現在もっとも利用者が多いWindows7も、2020年には最終的なサポートが切れますが、同じような事態が発生するかもしれません。
2014年08月24日
次期OS「Windows 9」をMicrosoftが早くも9月に発表
Microsoft set to unveil Windows 9 on September 30th | The Verge
http://www.theverge.com/2014/8/21/6052807/windows-9-preview-press-event-september
Microsoftは現在、次期Windows OSとしてコードネーム「Threshold」として知られるOSを開発中で、これがWindows 9(仮称)になると見られています。Windows 8でスタートボタンを廃止するなどタブレット端末用OSとの融合を一気に進めた結果、販売に苦戦しているのは周知の通りで、どうやらMicrosoftはWindows 8/8.1での修正を諦めて、次期OSで巻き返しをはかるようです。
By Michael Kappel
通例であれば次期Windows OSの発表後すぐに開発者向けのプレビュー版がリリースされることから、Windows 9のプレビュー版も近く登場すると見られており、スタートボタンが復活していると予想されています。
Windows 9ではスタートボタンの復活だけでなく、Windows 8で登場したスワイプ操作で画面右端に登場する縦長のメニューバー「チャームバー」の廃止も有力視されており、また、Windows Phone 8.1で搭載されたバーチャルアシスタントソフト「Cortana(コルタナ)」が採用されるのかに注目が集まっています。
Windows OSの登場時期を振り返ってみると、Windows XPが2001年、Windows Vistaが2006年、Windows 7が2009年、Windows 8が2012年なので、仮にWindows 9が2015年に登場するならば、Windows 8/8.1はWindows Vista同様、短命なOSに終わりそうです。
2014年08月14日
面倒なWindows XPから8.1への移行、それならWindows 9を待つ
既存のWindows XP搭載PCでWindows 8.1を実行できても、Windows 8.1は新規インストールしてシステムを更新することをお勧めする。Microsoftはユーザーのデータ/設定やインストールされているアプリケーションをWindows XPからWindows 8.1に直接移行する方法を提供していないのだ。
●Microsoft公認の方法とは
新しいOSがプリインストールされたPCを購入しない限り、既存のアプリは、Windows 8.1と同時にWindows XPから移行したいと考えるだろう。新しいPCを購入した場合は、プログラムを個別にインストールする必要がある。
MicrosoftはWindows XPからWindows 8.1への移行に関して、ユーザーの設定を維持する方法は提供していない。移行担当者は最初から設定を行わざるを得ない。だが、Windows 8.1のユーザーインタフェースはWindows XPと大きく異なるので、これは悪いことではないだろう。一方、ユーザーのデータは移行可能だ。例えば、「マイドキュメント」や「デスクトップ」にあるファイルなどは移行できる。だが、データの移行にはMicrosoft公認の方法を使用する必要がある。
Microsoft公認の方法について詳しくする前に、サードパーティーの移行ツールも検討可能だということを説明したい。例えば、米Laplink Softwareの「PCmover Enterprise」だ。サードパーティーのツールを使用すると、ファイル/設定/ユーザーアカウント/選択したプログラムを転送できる。サードパーティーの移行ツールを使用するには、世の中に出回っているツールを調査して、ニーズに合うものを選定する必要がある。これに対して、Microsoftが提供するツールを使用する場合、ユーザーが新しいPCをセットアップできるようにするには、幾つかの面倒な手続きが必要となる。
Windows 8.1の導入とデスクトップ管理のツールとしてMicrosoftが推奨している主要ツールは「System Center 2012 R2 Configuration Manager」「Microsoft Deployment Toolkit(以下、MDT)2013」「Windows 8.1用Windowsアセスメント&デプロイメントキット(以下、Windows ADK)」の3つだ。
移行プロセスの中核を担うのはWindows ADKだ。Windows ADKはConfiguration ManagerとMDTで必要になる。「ユーザー状態移行ツール(以下、USMT)」はWindows ADKでサポートされているツールの1つだ。USMTはWindows XPからWindows 8.1への移行に欠かせないツールである。USMTを使用すると、移行元のデスクトップ/ノートPCやタブレットからユーザーのデータを取得して、移行先PCに配信できる。
残念ながら、Windows 8.1用Windows ADKに同梱されているUSMTではWindows XPがサポートされていない。そのため、Windows XP搭載PCにあるユーザーのデータを取得するには、「Windows 8用Windows ADK」をインストールして、このバージョンのWindows ADKに同梱されているUSMTを使用する必要がある(当然のことながら、インストール先はWindows 8.1用Windows ADKがインストールされているものとは別のPCでなければならない)。その後、Windows 8.1用Windows ADKに同梱されているUSMTを使用して、Windows 8.1を新規インストールしたPCにデータを復元するという手順になる。このアプローチが若干煩雑であることは否めない。だが、これがMicrosoftから提示されている回避策だ。
この回避策で必要になるのは、USMTの切り替えだけでない。他にもCustomSettings.iniファイルの更新など幾つかの追加作業が必要になる。
●もう先は長くないWindows XP
まだWindows XPを使用している多くの企業にとって、別のOSに移行すべきときが来ている。製品のライフサイクルを考えると、「Windows 7」に移行するのは少し遅すぎるだろう。また、Windows 8はWindows 8.1にシェアを奪われつつある。
だが、Windows 8.1に直接移行するには、MicrosoftがWindows XPからWindows 8.1への直接移行手段を用意していないという事実と向き合わなければならない。この状況に対応するには、Windows 8とWindows 8.1用の導入ツールを組み合わせて使用する必要がある。お世辞にも洗練された方法とは言い難いが、その他の方法には、さらに粗野なものもあるだろう。だが、「Windows 9」(仮称)が注目を集めるようになるまでWindows XPでやり過ごすという決断を下す企業もあるかもしれない。また、「Linux」搭載デスクトップPCに移行し始めるというさらに急進的なアプローチを取るという選択肢もある。
2014年08月06日
XPは依然として24.8% - 7月OSシェア
2014年7月はWindowsがシェアを増やし、Mac OS XとLinuxがシェアを減らした。バージョン別にみるとWindows 7のシェアが増加。Windows XP、Windows 8.1、Windows 8はシェアを減らしており、Windows 7への移行が進んでいる様子が見える。
2014年7月デスクトップOSバージョン別シェア
Windows XPのサポートはすでに終了しているものの、依然として24.82%という高いシェアを保持している。セキュリティサポートの終了したWindows XPはさまざまなセキュリティ脅威に悪用されると指摘されているため、現在もオープンな環境でWindows XPを使用している場合には早期の対策が推奨される。
順位 | プロダクト | 今月のシェア | 先月のシェア | 推移 |
---|---|---|---|---|
1 | Windows 7 | 51.22% | 50.55% | ↑ |
2 | Windows XP | 24.82% | 25.31% | ↓ |
3 | Windows 8.1 | 6.56% | 6.61% | ↓ |
4 | Windows 8 | 5.92% | 5.93% | ↓ |
5 | Mac OS X 10.9 | 4.12% | 3.95% | ↑ |
6 | Windows Vista | 3.05% | 2.95% | ↑ |
7 | Linux | 1.68% | 1.74% | ↓ |
2013年11月01日
マイクロソフトが警告!Windows XP、サポート終了でマルウェア感染率が激増か 過去には66%アップも
2012年10月12日
Windows 8 パッケージ版の予約受付開始、DSP版は単体購入可能に
また、プリインストールなど無印の Windows 8 から Pro with Media Center にアップグレードする Pro Pack も 6090円。こちらも32bit / 64bit 1パッケージです。
一方、新規インストール用のリテール版 (非アップグレード版) はDSP版と一本化されました。これに伴い、DSP版はハードウェアと同時購入の必要がなくなっています。また、DSP版は32bitと64bitが別パッケージです。
DSP版の価格は、秋葉原界隈の自作PCストアでは 無印 Windows 8 が 1万1000円前後、Pro は 1万5000円前後。例によって各店舗が独自のポイントやら特典を競っています。
なお、今回予約が始まったのは店頭販売されるパッケージ版。マイクロソフトは Windows XP以降ならアップグレードできるダウンロード版も、2013年1月31日までのキャンペーン価格 約40ドルで提供する予定です。また今年の6月2日以降にWindows 7 PCを購入した場合、1200円でダウンロード版の Windows 8 Pro へアップグレードできる優待プログラムもあります。
2012年10月06日
Adobe、電子書籍管理・閲覧ソフト「Adobe Digital Editions」v2.0を公開
Adobe Systems Incorporatedは21日、電子書籍管理・閲覧ソフト「Adobe Digital Editions」の最新版v2.0を公開した。Windows XP/7および64bit版の7などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
「Adobe Digital Editions」は、EPUB/PDFといった電子書籍を管理・閲覧できるソフト。ユーザーインターフェイスが標準で日本語化されているほか、“EPUB 3”形式に即した日本語の電子書籍にも対応する。また旧バージョンv1.7からの変更点として、ハイコントラストなどアクセシビリティに関するサポートが行われたとのこと。
Digital publishing for professionals | Adobe Digital Editions Home
http://www.adobe.com/products/digital-editions.html